FXが継続できるか否かは資金管理にかかっているといっても過言ではありません。
この資金管理に失敗することでFXをやめてしまうという例がほとんどです。このFXの資金管理は様々な考え方が存在し、中でも有名な手法の一つとして今回紹介する2%ルールがあります。
そんな2%ルールについて、そのポイントと方法、そして資金管理の重要性を絡めながらまとめました。
- 損切り2%ルールのやり方
- 資金管理の重要性
2%ルールとは
2%ルールとは「自己資金の2%以内しか最大のリスクを許容してはならない。」という考え方で、リスク管理を徹底する方法になります。
これは守りの資金管理の手法であり、FXを継続するうえで役立つ方法です。
2%ルールのやり方
2%ルールのやり方ですが、損切りの許容の金額を2%にするということです。
つまり、自己資金が100万円あれば1トレードの損切りは2万円以内で行うという考え方になります。
メリットとしては比較的安全に資金管理ができるということとリスク固定でポジションのサイズを変えていくのでFXのようにレバレッジが利く投資方法との相性が良いことが挙げられます。
ロットの計算方法ですが、取引枚数(ポジションサイズ、ロット数)の計算は日本円とのペアでFXを行っている場合この様な計算式で求める事が出来ます。
「自己資金×2%÷損切り幅(Pips)÷100(円)」
- 自己資金: 10万
- 損切り幅: 20pipsの場合
100,000 x 0.02 / 20 / 100 = 1
1回のトレードは1万通貨で行う
Pipsとは最小の通貨単位のことで、日本円と米ドルのペアの場合1銭を意味します。
日本円以外の組み合わせの場合、例えば米ドルユーロであれば、100(円)を当日の日本円換算値(例えば1ドル120円であれば120)と入力すればロット数を出すことができます。
このようにして手持ち資金を計算しながらどのくらい許容できるか計算していきましょう。
なぜ資金管理が必要なのか
冒頭でもお話ししましたが、FXをやめる大半の理由(一説には90%以上とも)が資金の管理に失敗したというものです。
資金管理を適切に行うことでFXを継続して行うことができ、成功に近づくということが言えます。
つまりFXの成否は資金管理にかかっているといっても過言ではない位資金管理は重要です。
そんな資金管理について資金管理を怠った場合どういったリスクがあるのか、また資金管理にはどういった考え方があるのかと言った点についてお話しします。
資金管理をしないとどうなるのか
FXは株式や土地などの投資と異なり、現金そのものを投資の対象とします。
そのため、簡単に追加投資が行えてしまうという点から、資金管理がおざなりになりやすい傾向があるのです。
しかし、他の投資方法と同じであることに変わりはなく、気づくと資金が底をついているということも珍しくありません。
さらにFXはレバレッジをかけている分、いちど予想に反した結果になり、いわゆる負けた状態になった時の損失が想像以上に大きく、そういった場面にも耐えられる資金量を要求されることもあります。
損失の場面にも耐えられる資金管理をしておかないと一瞬で財産をすべて失ったうえ、追加の証拠金を要求されるということもあるのです。
つまり、資金管理は自分の身を守るために必須と言えます。
資金管理は攻めにも繋がる
また身を守るだけでなく、チャンスをつかむという意味でも資金管理は重要です。
誰が見ても利益を上げられるチャンスと言うのは時々やってくるのですが、そういった時追加で投資を行い利益をより多く出したいと考えます。
そして、実際に追加で投資を行うことも多くあるのです。
しかし、資金管理を怠っているとそういった勝負所で手持ち資金が無くなっていてチャンスを逸してしまうということもあります。
このように自分の身を守るだけでなく、チャンスも逃してしまうというのが資金管理を怠った際のリスクです。
資金管理の考え方
資金管理の基本的な考え方として自分の状況を常に把握することと感情に流されないということが共通した考え方です。
資金管理は文字通り管理するということで自分がどの程度含み損を抱えているのか、あるいは資金はどの程度残っているのかと言った情報を常に把握しておく必要があります。
この情報がないと正確な管理はできないからです。
そのため、いくら熱い相場になっている時でも一歩引いて自分の現状を常に把握しておくことが重要と言えます。
また、感情に流されないということも重要です。
これもどんな管理手法にも言えることですが、無理をすれば儲かるというチャンスでも自分の管理方法に適さない場合は、踏みとどまると言った考え方です。
感情に流されると自分の行ったことの検証ができないだけでなく、思いもよらない損失を出すことがあります。
そういったことを避けるためにも資金管理は感情を持たないことです。
これらの共通した考え方を基本として攻めの資金管理や守りの資金管理があります。
資金管理の種類も攻めと守りがある
攻めの資金管理は常に自分の資金状況を厳密に把握し、大きな損失が出ても耐えられるギリギリの状況まで投資を行うというものです。
これは様々な手法がありますが、日本でよく知られているものとしてドテン(持っているポジションを決済し、反対のポジション建てにすること)やナンピン(価格が下がったらどんどんポジションを増やす)と言ったリスクがやや高いものの、見合ったリターンも期待できる手法に耐えられる管理です。
一方守りの資金管理は今回紹介するした2%ルールなどです。
このルールに基づいて一定のポジションを保持していくということでローリターンではありますが、ローリスクにFXを利用できるというメリットがあります。
基本的に攻めの資金管理は十分な知識と感覚を要求されますから、初心者のうちは守りの資金管理で将来投資するお金を貯めるというのがオススメです。
大きなロットは判断を鈍らせる
ロットはFXで投資できる金額が増えて来たり、自分の投資に自信がついてきたときに大きくなりがちです。
しかし、このロットが大きくなればなるほど弊害が出てくるということは見落としやすい傾向にあります。
特に著明なものとして損切りができなくなるということです。その点について触れていきます。
損切りが出来なくなる
ロットが大きくなればなるほど、損失も大きくなります。
人間はお金を失いたくないという感情があり、その金額が大きくなるほどその感情も高まります。
しかし、対照的にFXはいかにうまく損切りを行い全体的に勝つかということが重要になってくる投資です。
つまり、ロットが大きくなるとFXが行いにくくなるということを意味します。
損切りができない状況でFXを続けていると、損失は膨らみ、気づいたら自己資金がなくなるような大きなダメージを与えることになるのです。
なので、ロットが大きくなったら、その分感情を意識して捨てていく必要があります。
最後に
適切な損切りを行う事で資金を守りながらFXを行う事が出来ます。
中でも2%ルールはとても有名な投資方法なので必ず覚えておいて損は無いです。
しっかりとエントリー前に損失許容額を決めて置くと損切りできずに強制ロスカットになるという自体は防げます。
適切な資金管理とテクニカル手法でFXで稼いでいきましょう!