ボリンジャーバンドは、1980年ころにジョン・ボリンジャー氏によって開発された統計学を応用したテクニカル指標のひとつです。
移動平均線と標準偏差で構成されています。
プライスが「プラスマイナス1シグマ」内に存在する確率は約68%、「プラスマイナス2シグマ」内に存在する確率は約95%とされています。
ボリンジャーバンドは、相場が膠着するレンジ相場においてはバンド幅が狭まる傾向があり、価格変動の大きな相場ではバンドが開いていきます。
ボリンジャーバンドはFXに限らず株でも商品でもトレードツールには必ずと言ってよいほど用意されている指標です。
利用者の多い指標の一つです。
この記事の内容
- おすすめのボリンジャーバンドの設定値は何か?
- エントリーのタイミング
- 利確・損切りの目安
執筆者:あずきたん
トレードにおける個人裁量は一切省き、徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。
自作インジケーターの「Azukitan Trend」を作成し、2024/10/23に1億到達。
今まで培ってきたFXの知識や経験を活かし、FXで勝ち続けるためのトレード手法や戦略をブログやX(Twitter)で発信しています!
ボリンジャーバンドの設定
移動平均の期間は20に設定します。
移動平均の種類はSMA(単純移動平均)でもEMA(指数移動平均)でもどちらでも結構です。
- 「センターライン」
- 「±1シグマ」
- 「±2シグマ」
- 移動平均線: 20
- σ値: 1, 2
ラインの種類や太さ、カラーなどを設定によって変更することができるならば、自分の好みや見やすいように設定を変更しておくのが良いでしょう。
エントリー条件
事前に15分足や1時間足のチャートを見て、それまでのトレンドの方向を確認しておきましょう。
1分足等の小さな時間足は、それより大きい時間足のトレンドの方向に流れる性質があるからです。
確認したトレンドの方向にエントリーします。
確認したトレンドの方向が右肩上がりなら「買い」、右肩下がりなら「売り」でエントリーです。
トレンドがはっきりしない場合はエントリーは見送ろう!
事前の確認でトレンドが右肩上がりだと判断したら、1分足のチャートで現在のプライスと「プラス1シグマ」のラインに注目しましょう。
現在のプライスがボリンジャーバンドの「プラス1シグマ」を上抜けしたら「買い」でエントリーしましょう。
事前の確認でトレンドが右肩下がりだと判断したら、1分足のチャートで現在のプライスと「マイナス1シグマ」のラインに注目しましょう。
現在のプライスがボリンジャーバンドの「マイナス1シグマ」を下抜けしたら「売り」でエントリー!
「買い」と「売り」いずれの場合でも1分足の完成を待って「上抜け」若しくは「下抜け」が確定してから続く1,2本のバーでエントリーします。
買いそびれてプライスが「プラス2シグマ」を超えてしまったり、売りそびれてプライスが「マイナス2シグマ」を超えてしまった場合などは無理にエントリーせずに見送った方が良いです。
値動きが速くてエントリーのチャンスを逃すこともあるでしょう。そのようなときは無理にエントリーせず次の機会を待ちましょう。
利益確定条件
「買い」の場合、プライスが「プラス1シグマ」を上回っている間はポジションをホールドしましょう。
プライスが「プラス1シグマ」を下抜けしたらクローズします。
ホールド中にプライスが「プラス2シグマ」を超えてピュっと上に伸びたら「プラス1シグマ」の下抜けを待たずにクローズしてもOKです。
「売り」の場合、プライスが「マイナス1シグマ」を下回っている間はポジションをホールドしましょう。
トレンド継続中は利益を伸ばしていくよ!
プライスが「マイナス1シグマ」を上抜けしたらクローズしましょう。
ホールド中にプライスが「マイナス2シグマ」を超えてピュっと下に伸びたら「マイナス1シグマ」の]上抜けを待たずにクローズしてもOKです。
損切り条件
「買い」のときのストップロスはエントリーした時点の「マイナス1シグマ」のプライスを約定後に設定します。
「売り」のときのストップロスはエントリーした時点の「プラス1シグマ」のプライスを約定後に設定しておきましょう。
エントリーした方向に目論見通りプライスが動いて利益が乗り始めたら、ストップロスをセンターラインやエントリーしたプライスまで移動させよう!
トレード中に気をつけたい事
- 重要指標の発表や重要イベントの前後ではエントリーは控えましょう。
- 値動きの激しいときは「プラスマイナス1シグマ」はおろか「プラスマイナス2シグマ」を一気に抜けて動きます。
そのようなときはエントリーは控えましょう。 - 値動きが少なくバンドの幅が極端に狭いときはエントリー条件を満たしていてもエントリーは控えましょう。
- 損切りをためらうようなサイズでのトレードは控えましょう。
プライスの急変は常に起こりえます。
約定後には必ず「ストップロス」を入れる習慣をつけましょう。
おわりに
ボリンジャーバンドはプロのトレーダーも利用している有名な指標の一つです。
ボリンジャーバンドに限らず、指標は過去と現在の状況を表すもので未来の価格変動を教えてくれるものではありません。
過度な先入観は持たないようにしましょう。
さまざまな価格変動に対してボリンジャーバンドがどのように変化しているかを観察して見る事も重要です。
ラインの傾き、バンドの開きや縮みなどに注目してみると新たな発見があるかもしれません。
自分なりの利用方法や設定を工夫してみましょう!
画像のようにセンターラインを挟んで上下に2本ずつラインが表示されていればOKです!