レンジブレイクを狙えば簡単?絶対に抑えたい1つのポイント

トレード手法

レンジブレイクのポイントにおけるエントリーというのは、ギャン理論の中でも最も効率よく安心してポジションを持つことができる絶好のタイミングであるとされています。

ギャン理論の生みの親、ウィリアム・ディルバート・ギャンは投資の世界で歴史上最も稼いだ投資家の一人とされている人物です。

 

現在ではエントリーのタイミングを量るための多くのテクニカル指標が存在しますが、この中にはこのレンジブレイクの起きるタイミングを量りエントリーのタイミングを掴むような指標も数多くあります。

このポイントを上手く掴むことが、投資の成果に直結すると言っても過言ではないのです。

 

この記事の内容

レンジとは何か?

レンジブレイクとは何か?

レンジブレイクを狙ったトレード手法

 

執筆者:あずきたん

トレードにおける個人裁量は一切省き、徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。

自作インジケーターの「Azukitan Trend」を作成し、2024/10/23に1億到達

今まで培ってきたFXの知識や経験を活かし、FXで勝ち続けるためのトレード手法や戦略をブログやX(Twitter)で発信しています!

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レンジとは?

レンジとは、値動きがある一定の価格水域の中で行ったり来たりを繰り返す動きのことです。レンジとはいわば、値動きの調整期間なのです。

相場にトレンドがある限りは、レンジ状態もやがては終焉を迎え、どちらか一方向へ動き出すことになります。

レンジとはトレンドの合間に合間にできる調整であり、価格がその後どちらの方向へ動くのかを決めるための多くのエネルギーを蓄える時間とも言うことができます。

レンジ状況が長ければ長いほど、その後のトレンドの値動きは大きなものになるのが一般的です。

レンジブレイクとは?

レンジブレイクとは、レンジ状況の終焉を意味しますので、このレンジの下限や上限のポイントが破られた時のことを指します。

レンジブレイクが起きたということは、そのレンジ相場で新値を付けたということで、一般的にはその新値を付けた方向へその後のトレンドが進みます

底でレンジブレイクが起きたなら、それは今まで反発するだけの力を持っていた買い注文を売り注文が上回って、売りが優勢になったということです。

天井でレンジブレイクが起きたなら、それは今まで反発するだけの力を持っていた売り注文を買い注文が上回って、買いが優勢になったということです。

そのレンジブレイクの状況を見て、また多くの投資家がトレンド方向へ注文を出し、トレンドに勢いがつくことになります。

エントリーポイント

エントリーを行う時というのは、一般的にはレンジブレイクが起きて新値を付けた時と解釈しておきます。

ただ、焦ってエントリーをする必要はありません

レンジ状態の底や天井の価格水域は、多くの投資が目を付けているポイントです。

レンジブレイクが起こるのか、それともレンジは維持されるのか、そしてレンジブレイクが起きたならエントリーをしたいと思っている投資家がたくさんいます。

エントリーをしたいと思っている投資家もいれば、逆にポジションを持っている投資家はレンジブレイクが起きて欲しくないと思いますし、レンジブレイクが起きたら損切りをしなければならないと考えている投資家にもなります。

レンジブレイクは、必ず起きます。

何故なら、短期的にトレンドは必ずと言っていい程生成されてしまいますので、レンジ相場はいつかは終わる運命にあるのです。

ならば、レンジブレイクがどちらの方向へ起こるのかを予測すれば、レンジブレイクが起きたポイントでエントリーすることが可能になります。

レンジブレイクの方向性を合わせるためには、大きなトレンドの方向性に合わせて順張りでポジションを持つことが重要です。

5分足でチャートを眺めているなら、15分足や1時間足、日足のトレンドを確認しておくことです。

15分足でチャートを眺めているなら、1時間足や4時間足、日足のトレンドを確認しておく、という感じです。特に重要なのは日足の方向になります。

また、時間別でのトレンドの方向確認が苦手という方は75日の移動平均線を1本引いてあげると容易にトレンドの状況が判別出来ます。

これは、デイトレーダーにせよ、スイングトレーダーにせよ、多くの投資家がトレンドを推し量るために用いている指標になります。

レンジブレイクの方向性を上手く合わせ、リスク少なく、安定して利益を積み重ねるためには、5分足なら15分足、1時間足、日足、全てのトレンド方向が一致しているタイミングでポジションを持つということを繰り返すことです。

順張りの大きなトレンドに合わせた投資手法を継続している限り、大きな失敗を生むことは殆どあり得ません。

レンジブレイクのタイミングも小さなトレンドの流れのレンジブレイクは切り捨てて、大きなトレンドのレンジブレイクと合ったタイミングでトレードを行うようにすることが効果的です。

また、レンジブレイクが勢いづくメカニズムを知っておくことも重要です。レンジブレイクが起きレンジ状況から新値を付けたとしても、その後トレンド方向への注文が集まらない限りはトレンドは形成できません。

その結果、トレンド形成前に値動きが失速して、またレンジの中へ舞い戻ってしまうことがあります。

こういうポイントでのエントリーは、極力控えたいものです。

レンジブレイクが起き、相場がトレンド方向へ勢いづくためには、ブレイクポイントから相場の値動き、通貨ペアにもよるのですが、2~5pipsくらい突き抜ける必要があります。

この突き抜けが何なのかというと、ここにはレンジブレイクが起きた時用の損切りの決済注文とレンジブレイクを狙っていた新規注文が待っていることになります。

新値ぴったりではなく、トレンドが形成されるためにはこういう少し離れたポイントの多くの注文を消化していくことが重要ということです。

このポイントに到達することによって、トレンド相場が始まり、勢いづくことになります。

勢いが強ければ強いほど、どんどん節目節目の損切り決済注文や新規注文がトレンド推進を後押しすることになり、大きな値動きになります。

だから、エントリーポイントは焦らず、新値を付けたらすぐポジションを持つのではなく、トレンドが進む方向へ突き抜けるかどうかを見極めた上でポジションを持つべきです。

利益確定条件

利益確定は、もし〇〇pips利益が乗ったら決済をするという自分ルールがある場合は、それに則って下さい。

ない場合は、基本的にレンジブレイクが起き、大きなトレンドが形成される場合というのは、3段上げ・下げがベースとなります。

トレンドの途中で2回調整を挟み、3回目の調整でトレンドが反転をするというものです。

1回のトレンド相場の上げ・下げは、MAXでも5回が限度です。

5回以上の上げ・下げが起こる場合は稀です。

トレンド相場が終わったら、その後更にトレンドを推し進めるにしても、一度レンジ相場を形成し、エネルギーを蓄える時間が必要になります。

3回目の上げ・下げ段階になった時点で、余り天井・底での決済を欲張らず、利益を確定しておきましょう。

もし、大きなトレンドが天井・底を形成し売り時を逃したなぁ、と感じることがあっても焦って決済をする必要はありません。

大きなトレンドを形成した場合、多くの場合、天井・底を付けて一度反転の動きを続けるのですが、その後はもう一度先程の天井・底を目指して値動きを開始いたします。

どの水準まで戻せるかはその時の相場の勢いによりますが、ここで再び決済のタイミングが来るということです。

ここでは無理をせず、逃さず決済をするようにいたしましょう。

損切り条件

損切りは○○pips逆に動かれたら決済をするのように、自分ルールがあるのでしたらそれに則って行って下さい。

基本的には、レンジブレイクを狙って、それも少し突き抜けたところでポジションを持ちますので逆に動かれた時点で損切りをを考慮しておくべきです。

レンジブレイク後の動きも抑えておくと、損切りのポイントを量るのも楽になると思います。

多くの場合、レンジブレイク後にトレンドが形成されたと思っても一度レンジブレイクのポイントまで、元の水準まで価格が戻ってしまうことがあります。

しかし、この現象が起きる場合は直近のレンジブレイクのポイントがレジスタンスラインとして働き、反発して今度はトレンド方向へ力強く動き始めます。

つまり、天井でレンジブレイクが起きた場合、一度新値を付けた後、前の天井価格水準まで戻るけど、そこで再び反発してトレンドを形成する。

底でレンジブレイクが起きた場合、一度新値を付けた後、前の底価格水準まで戻るけど、そこで再び反発してトレンドを形成する、ということです。

この一度前の天井・底で反発をする現象というのは、ここで損切りに乗り遅れた人が決済注文をする、また新規注文に乗り遅れた人が新規注文を入れるタイミングということになります。

そういう値動きの癖を多くの投資家は知っています。だから、反発してトレンドが形成されるということです。

レンジが終わり新値更新された時点で、多くのトレーダーというのはトレンド相場が始まることを予測しています。

だから、もう一度レンジ相場に戻ってサヤ抜こうとは思っていないわけです。

それが、直近の天井や底がレジスタンスラインとして働く理由となります。

ですので、損切りをするポイントはレンジブレイクが起きた価格水準を2~5pips割り込まれ逆方向へ動いてしまった時、に設定しておくとよいでしょう。

但し、これはその時の相場の値動きや通貨ペアによってズレてきますので臨機応変に対応する必要はあるのですが、何れにしても損切りは少額に押さえておくことが重要です。

逆に言うと、このレジスタンスラインに再び戻ってきたタイミングで、それまでに上手くエントリーできていなかった場合はポジションを持つチャンスが再び巡ってきたことを意味します。

最後に

レンジブレイクはFX取引の中でも、利益を抜きやすいポイントになります。

また、その後は大きなトレンドが形成されることが多いので、安全かつリスク少なく取引が行えるポイントになります。

損切りは少なく的確に、利益はしっかりと伸ばして決済をするという方針を心掛ければ、順張りの理論の中でも大失敗の少ないポイントになります。

FXで常勝するために重要なのは過去のチャートをしっかりと検証し自分のルールを確率する事です。

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