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執筆者:あずきたん
トレードにおける個人裁量は一切省き、徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。
自作インジケーターの「Azukitan Trend」を作成し、2024/10/23に1億到達。
今まで培ってきたFXの知識や経験を活かし、FXで勝ち続けるためのトレード手法や戦略をブログやX(Twitter)で発信しています!
FXにおける環境認識とは
FXにおける環境認識とは、現在の相場の状況をテクニカル指標やダウ理論を意識したラインから、確認することです。
- 勢いよく価格を上げていく上昇トレンド
- 勢いよく価格を下げていく下降トレンド
- 価格が行ったりきたり、どっちに行こうか迷っているレンジトレンド
この3つに分けることができます。
FXにおける環境認識は、この相場の状態を把握することです。
FXで取引するとき、1番大切になるのは資金管理ですが、次にくるのが環境認識と言えます。
お金がなければ、そもそもFXができません。
お金が関わる資金管理より上に行くことはできませんが、それに次ぐ大切さがあることを知っておきましょう。
環境認識の重要性
それでは、環境認識はなぜ重要なのでしょうか。
環境認識で全体的な流れを把握
1分足チャートをだけを見てテクニカル分析をし、誰が見ても素晴らしいタイミングでロングエントリーをしました。
このタイミングはそうそうあるものじゃないと、喜んでいましたが、結果は負けてしまいます。
その理由は、30分足チャートは下降トレンドを示唆していたからです。
トレンドは、見るチャートごとに認識が変わります!
30分足チャートでは、下降トレンドを示唆しているが、5分足チャートと1分足チャートでは、上昇を示唆していることなどよくあることです。
大きな時間足で下降トレンドを示唆しているのならば、よほどの勢いがない限り、より大きな時間に飲み込まれます。
相場は全体を見なければ負ける
相場は全体を見なければいけません。
一部だけを見て判断すると、情報不足で負ける可能性が高まります。
環境認識は、全体のトレンドを把握することです。
最初に長期のチャートを見ることで、今日の目線を確認しておきます。
日足チャートで上昇を示唆しているにも関わらず、短期チャートでテクニカル分析を行い、ローエントリーで取引を考えるのは無謀です。
より確かな相場状況を把握するために、長期チャートによる環境認識は重要です。
多くのトレーダーと認識を同じにする
相場を動かしているのは集団心理という言葉を、聞いたことがありますか?
相場はトレーダーの多数決で動いています。
より多くのトレーダーがより多くのお金を使用し、取引をした方向にトレンドは進むのです。
環境認識は、多くのプロトレーダーが日常的に行っていること、その人たちと同じ認識をしなければ、勝てる方向へのエントリーは難しくなります。
環境認識を行うのは、足並みを揃えるためです。
ただしく環境認識を行えば、多くのトレーダーと同じ認識を持つことができます。
ロングエントリーが多数派になりそうな相場状況で、ショートエントリーをするのは退場行為です。
環境認識のやり方
FXにおける環境認識の重要性が理解できました。次にそのやり方について確認をしていきましょう。
基本は長期から短期チャートの順番で見る
環境認識の基本は、長期チャートから短期チャートを見ていく事です。
自分のトレンドスタイルによって見る時間は異なりますが、日足チャートから順々に見ていく人が多いようです。
日足から4時間足、1時間足、30分足と徐々に短い時間足でチャートを確認していきましょう。
もちろんただ見るだけで把握はできません。
4時間足チャートでは、上昇トレンドを示唆しているという根拠が必要です。
その根拠を示すためには、次の2つの方法があります。
ダウ理論を活用する
ダウ理論とは、相場の値動き評価した理論で、多くのトレーダーが支持をしています。
簡単な説明になりますが、相場は常に上昇を続けるわけではありません。
上昇と下降を繰り返し変動していきます。
その変動の中で、安値と高値を切り上げながら進むのが上昇トレンドです。
逆に、安値と高値を切り下げながら進むのが下降トレンドになります。
ライン等を引くとよりわかりやすく利用できますが、始めたばかりの人には、この引き方がわからないという人もいます。
そこで利用できるのがMT4に標準装備されている「ZigZag」です。
使い方も簡単なので、こちらのインディケータを活用してみてください。
ラインを引くのが苦手な人も、ダウ理論に基づいた環境認識がしやすくなります。
テクニカル指標を利用する
先ほどのダウ理論が難しいという人には、テクニカル指標を利用しましょう。
テクニカル指標とは、先ほどのダウ理論でも出てきましたが、MT4で利用できるインディケータのことです。
移動平均線を使った環境認識
環境把握に適したインディケータで代表的なものは、長期、中期、短期の移動平均線です。
チャート上に3つの移動平均線を表示して、環境認識を行います。
- 3本の移動平均線が右上がり
- 移動平均線が上から短期、中期、長期の順に並んでいる
- ローソク足が短期移動平均線より上にある
この状況がすべてそろう状態を上昇のパーフェクトオーダーと呼び、強い上昇トレンドが発生している可能性が非常に高まります。
- 3本の移動平均線が右下がり
- 移動平均線が下から短期、中期、長期の順に並んでいる
- ローソク足が短期移動平均線より下にある
この状況がすべてそろう状態ならば、下降のパーフェクトオーダーが発生している可能性が非常に高いです。
移動平均線が平たんで、ローソク足がその周囲にある場合は、レンジトレンドと判断できます。
すべての条件をクリアしたパーフェクトオーダーは、そう滅多に発生しません。
ほかのオシレーター系のインディケータと組み合わせて確認するのも一つの方法です。
ボリンジャーバンドを使った環境認識
また、ボリンジャーバンドを利用して、環境確認を行う人も多くいます。
ボリンジャーバンドのプラスσ、マイナスσラインがともに右上がりならば上昇トレンドが発生していると認識ができます。
さらに、プラスσラインにローソク足が沿うように上がっていれば、強い上昇トレンドが発生中です。
逆に、プラスσ、マイナスσラインともに右下がりならば下降トレンドと言えます。
マイナスσにローソク足が沿うように下がっていれば、強い下降トレンドが発生中です。
プラスσ、マイナスσラインともに平行な状態はレンジトレンドと言えます。
FXを始めて間もないトレーダーには、ボリンジャーバンドが分かりやすいかもしれません。
移動平均線とボリンジャーバンドをチャート上に表示しておくのも一つの方法です。
環境認識で必要なのは経験
FXにおける環境認識で必要なのは経験です。
多くのチャートを見て、経験を積む必要があります。
最初はテクニカル指標から始めるのが良いでしょう。
利用しながらチャートを何度も見るようになれば、ダウ理論も意識できます。
ライン引きが苦手な人も、経験をするしかありません。
何度もラインを引き、それが本当にレジスタンスラインやサポートラインとして活用できたのか、振り返る必要があります。
過去のチャートを見るのも大切です。
しかし、過去チャートでも、答えを知ってラインを引くのでは意味がありません。
最初に引き方を学ぶためならば問題はありませんが、何度も過去チャートで繰り返していても、成長しないはずです。
生きたチャートを活用し、ラインを引く練習をしましょう。
今のチャートにラインを引いたとき、どんな集団心理を感じますか?どんなシナリオを描きますか?
環境認識が得意になるためには、これを繰り返していくしかありません。
より多くのチャートを見て、より多くの経験を積みましょう。
環境認識は、やればやるほど精度が上がっていき、それは自分の財産になるはずです。
まとめ
FXで環境認識を取引開始前に行うのは重要です。
場の空気を読むとよく言いますが、相場にも当てはまります。
それは、相場は多数決だからです。そしてその空気を読むために、環境認識を利用します。
今日の相場は上昇?下降?動かない?この状況を素早く判断できるようになりましょう。
そのために利用するのは、ダウ理論でもテクニカル指標でも構いません。
環境認識をする癖をつけ、自分の得意な認識方法を増やしていけば、精度も上がっていきます。
資金管理の次に重要な環境認識です。
FXをより長く続けていくためにも、しっかりと自分を育てていきましょう。
FXをやってると環境認識が大事って聞くけど環境認識って何だろう?
環境認識が出来るようになると稼げるようになるのかな?