FXで勝てない人は知らない資金管理の攻めと守りのやり方

トレード手法

FXは資金を通貨間で動かし、その差益によって収益を上げる投資方法です。

株式や土地とは異なり、お金を直接動かすことから、資金が常にあるものと勘違いしやすく、気づくと自己資金はすべてなくなっていたということもあります。

 

そういった意味でFXにおける資金管理は他の投資方法よりも特に重要です。

そこで今回、FXの資金管理やその代表的な考え方をいくつか紹介し、それらについてまとめました。

これを読めばきっとFXの資金管理やその手法について知ることができるのではないでしょうか。

あずきたん
徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。

2024/10/23に1億到達。

メインは裁量を取り除いた自作インジケーターでトレードを行い、趣味程度で完全裁量のトレードをしています。

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FXの資金管理の重要性

 

最初に伝えたいこととしてFXは資金管理に全てがかかっています。

FXは継続することで大きな利益を上げることができるのですが、継続に失敗する人のほぼ全員が資金管理の失敗によるのがその理由です。

 

様々な知識や投資方法、テクニック、そして投資力を身に着けても資金管理の失敗(多くの場合損切りのタイミングミス)によってそれらは無意味なものになってしまいます。

ここではその資金管理の重要性をお話しするという意味で、資金管理を怠った場合や資金管理の基本的な姿勢についてお話ししていきます。

まずは資金管理を怠ることのリスクと基本的な姿勢について知ることが重要です。

 

資金管理を怠るリスク

 

資金管理を怠るリスクですが、先ほどもお話しした通りFXが継続できないほど致命的な損失を被るほか、好機を逃すといったことも考えられます。

つまり、投資家の資金を守り、そして利益も守ることができなくなるリスクです。

 

資金管理を怠ると証拠金がなくなってしまい、FXの取引が続けられなくなるだけでなく、大きな損失を出した時に追加の証拠金を求められ、時に破産に至る致命的な状況になるリスクがあります。

こうなるとFXだけでなく、日常生活を送ることも困難となり、資金管理を怠ったがゆえに人生を狂わされてしまうということも珍しいことではありません。これが資金管理を怠った場合の最も深刻なリスクです。

 

他のリスクとして挙げられるが好機を逃すということです。

相場が上がっていて、誰が見ても利益を上げられそうな場面なのに、資金管理を怠っていたために追加で注文ができなかった場合が挙げられます。

綺麗な上昇相場でも資金がなければエントリー出来ない

 

もし資金管理ができていて資金を投入できていれば大きな利益を得られるという場面で、それができなかったとしたらそれは好機の逸失であり、見方によっては損失になるのです。

FXは時に勝てる時に一気に勝つ必要も少なくありませんから、こういった場面を何回も繰り返すといったことをしていると長期的にも十分な利益を上げることができません。

資金管理を怠ったことで深刻なダメージやチャンスを逃すという不利益が生じ、気が付くとFXを行うことができなくなっているのです。

 

資金管理の基本的な姿勢

 

こういったリスクもあるのですが、どんな姿勢で資金管理を行えばいいのでしょうか。

基本的な姿勢として、損切りを知ること、感情に流されないことが挙げられます。

 

損切りを知ることとはその重要性を知り、どこまで元の資金が減っても大丈夫なのか把握することです。具体的にお話しをすると早い段階でポジションが損失(含み損)に乗り始めたら損切りを行います。

粘り過ぎて損がどんどん広がっても続けてしまうと手持ちの資金が無くなり、先ほどのようなリスクが現実のものとなってしまいます。

 

その簡単な目安として日本円と外貨のペアであれば、日本円に直して何円くらいまでなら減ってもいいか決めるというもので、代表的なものが資金が2%減ったら速やかに損切りを行うという2%ルールなどが有名です。

こういったルールを守ることが重要です。

 

感情に流されないということも基本的な姿勢として挙げられます。

例えば、10万円まで減っても良いという状況で9万円まで粘れば利益が得られる可能性があるという局面として、利益を得たいがためにリスクをとって9万円まで粘ると言うのは間違いです。

 

例え9万9,000円で利益が出る場面でも、10万円になった時点で機械的に損切りをする姿勢が重要と言えます。

無理に粘ることで思いもよらない損失を出すことが少なくないからです。

 

確かにあと少しで利益が出る場面で、それを手放すのは辛いことですが、そういった感情に流されず危険を察知したら無感情で処理するという姿勢が大切と言えます。
これらの姿勢で資金管理を行いますが、手法によって守りの管理と攻めの管理があります。それらについても項目別にまとめました。

 

FXの資金管理の手法 ~守り~

 

FXの管理手法として守りと攻めがあります。基本的なスタンスとして、まずはFXを継続させることが重要ですから、守りを重視した方が始めのうちはうまく行くことが多いです。

この守りの管理にはリスク分散やリスク回避の手法を重視します。

 

基本的な守りの姿勢

 

基本的な守りの姿勢ですが、理想は「資金を多めに持ち枚数を少なくする」ということです。

1発の大損を防ぐことをとにかく意識します。資金は手持ち資金のことでこれを常に多めに持っておくことで、急な価格変化にも耐えられますし、チャンスで資金を投入することもできます。

 

枚数は取引をする通貨量のことです。1枚というと多くの場合1万通貨(米ドル円の場合は1万米ドル)を指します。

少額の場合は0.1枚や0.1Lotという数を見ることもあります。

なるべく多めに手持ち資金を残しておき、FX口座に入れる枚数は少なめにということです。この姿勢についての手法としてリスク分散や回避のお話しをします。

 

また、これはレバレッジ面で管理するのも有効です。

持ち枚数は少ないままでレバレッジが高くなると、レバレッジが高くなった分だけ急な価格変化にも耐える事が出来ます。

レバレッジが高いと危険という印象が強いですが、使い方次第で強固な守りになるんです。

 

海外FXはどうしてもスプレッドが高いですが、その中でもiForexはスプレッドがかなり狭いのでデメリットを少なくしながら、高いレバレッジの恩恵を受ける事が可能です。

iForexの特徴や口座開設の手順を画像付きで解説!

 

リスク分散を意識した管理

 

リスク分散を意識した管理方法ですが、極端な話10回全財産を失っても立ち直れるくらいの少額投資を行うという管理方法です。

つまり、運用資金を10回分に分けておくということです。

 

100万円の資金があれば、運用は10万円のみで行うという管理方法で、これを行えば完全に負けたとしてもあと9回は立ち直れる計算になります。また、入金反映までに時間がかかるので、そのたびに運用を見直す冷却期間を置くことができるという利点もあります。

 

自己認識をしたうえでリスク回避の管理

 

リスク回避の管理も重要です。

リスク回避とはむやみに枚数を増やさないことになります。

 

投資の世界では出た利益をそのまま投資に回して運用する複利という手法がありますが、リスク回避を意識した場合、そういった手段をとらずに利益をそのまま出金して同じ資金で運用を続けます。

どんなに冷静な投資家でも勝っているとそれが当然のようになる錯覚に陥り大きな損失を被ることがあるのですが、特に口座の金額が増えているとそういう印象を持ちがちです。

 

そういったことを認識して口座の金額が一定になるような管理を行うのもリスク回避の対処として有効です。

FXの資金管理の手法 ~攻め~

 

これまでは守りについて説明してきましたが、こういったスタイルでは少ない資金では一生懸命取引を行ってもアルバイトの時給以下ということも少なくありません。

そういった投資方法で副業として運用するのは問題がありませんが、それではあまりにも利益が少ないと感じた場合は攻めの資金管理も重要さを増します。

ここでは損切りをギリギリまで耐えて利益を狙う管理や徐々に枚数を増やす管理を紹介します。

 

損切りを意識しつつ利益を狙う管理

 

損切りを意識しつつ利益を狙う管理ですが、損益を明確に把握しつつ出来る方法として常に同じポジション量を意識してトレードを行うことが挙げられます。

この方法を利用すると損切りのタイミングが分かりやすいというメリットもありますから、ギリギリまで耐えて利益を狙うという管理が可能です。

 

損失が出たら量を減らして資産を守るという方法もありますが、危ないレベルが分かりやすい分一気に引き上げられるので、攻めつつも守ることができます。

徐々に枚数を増やす

 

徐々に枚数を増やしていくという管理もあります。

代表的なものがピラミッティングで、相場が上がったら枚数を増やすという方法です。

FXはピラミッティングをうまく使えば利益が増える!3つのピラミッティング手法

 

ただし、リスクも意識して増やす量を少しずつ減らしていくことで損失を最小限にすることができます。

他にも逆に買う量を増やす逆ピラミッティングや価値が下がったら余計ポジションをとるという逆の行為を行うナンピン、あるトレードで負けたら、次のトレードで建てる枚数を倍にしていくマーチンゲールと言った方法も攻めの管理と言えますが、きちんと資金管理が把握できないと大きな損失を出します。

 

まとめ

 

資金管理の有無によってFXは長くも続けられますし、すぐに退場させられる場合もあります。

後者にならないためには原則守りの資金管理が重要ですが、利益を上げるためにそういった管理をつつ必要に応じて攻めに転じることも必要です。

 

このバランスのとり方がある意味FXの醍醐味とも言えるのではないでしょうか。いずれにしても資金管理一つでFXは利益を上げることも資産を失うこともあるのです。