「なぜ最近のFXで勝てなくなったんだろう?」「いつもの手法なのに、全然利益が出ない…」
こんな悩みを抱えているあなた、実はその原因、FX手法が通用しなくなっているかもしれません。
この記事は、こんな人におすすめです💡
- 最近のFXで思うような結果が出せていない人
- なぜ自分の手法が通用しなくなったのか知りたい人
- FX市場の変化についていけているか不安な人
でも、安心してください。この記事では、FX手法が通用しなくなる5つの理由を徹底解説します。
さらに、そのスランプを抜け出すための具体的な方法も解説します。
この記事を読めば、あなたのFX手法が通用しなくなった理由を理解し、新たな相場環境で勝つための道筋が見えてくるはずです。
執筆者:あずきたん
トレードにおける個人裁量は一切省き、徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。
自作インジケーターの「Azukitan Trend」を作成し、2024/10/23に1億到達。
今まで培ってきたFXの知識や経験を活かし、FXで勝ち続けるためのトレード手法や戦略をブログやX(Twitter)で発信しています!
レンジ相場とトレンド相場のミスマッチ
現状のトレード手法の問題点
多くのFXトレーダーが陥る最も一般的な罠の一つが、レンジ相場向けの手法に過度に依存することです。
レンジ相場とは、価格が一定の範囲内で上下動を繰り返す状態を指します。この相場環境では、上限と下限を見極めてその間で売買を繰り返す手法が効果的です。
しかし、実際の市場では明確なトレンドが発生することが少なくありません。
トレンド相場では、価格が一定方向に持続的に動く傾向があります。
レンジ相場用の手法をトレンド相場で使用すると、以下のような問題が発生します。
- 早すぎる利確:上昇トレンドで買いポジションを持った場合、レンジ相場の上限付近で利確してしまい、その後の大きな値上がりの機会を逃します。
- 逆張りの失敗:下降トレンドで「そろそろ底だろう」と考えて買いを入れ、さらなる下落に巻き込まれます。
- ブレイクアウトの見逃し:レンジを抜けるような大きな動きの初動を捉えられず、大きな利益機会を逃します。
トレンド相場の特徴と対応策
トレンド相場に適応するためには、以下の特徴を理解し、それに合わせた戦略を採用する必要があります。
テクニカルでトレンドを見極める
レンジ相場で機能する手法を使ってるのであれば、まず今の環境がレンジ相場なのかを確認する必要があります。
具体的には確認方法は以下の通り。
移動平均線の活用:短期と長期の移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスに注目
チャートパターンの認識:上昇・下降トレンドを示す典型的なパターン(三角保ち合い、フラッグなど)を学ぶ
モメンタム指標の利用:RSIやMACDなどを使ってトレンドの強さを確認
トレンドが出てる時はトレンドフォローの手法に切り替える
また、トレンドが出てると分かった時はレンジ相場の手法からトレンドフォローの手法に切り替えましょう。
トレンドが出てる時にレンジでしか機能しない手法を使ってても意味ないですからね。
トレンドが出てると分かった時点で手法を切り替えた方が良いです。
具体的なトレンドフォローの手法は以下。
ブレイクアウト戦略:レンジの上限・下限を突破したところでポジションを取る
プルバック戦略:トレンドの中での一時的な戻りを狙ってエントリーする
ピラミッディング:トレンドに乗って小さく複数回のエントリーを行い、ポジションを増やしていく
このように、市場環境に合わせてトレード手法を適応させることで、レンジ相場とトレンド相場のミスマッチによる問題を解決し、より一貫した結果を得ることができます。
ボラティリティとポジション管理の不一致
相場のボラティリティ変化
FX市場のボラティリティ(価格変動の大きさ)は常に変化しています。
この変化を理解し、適応することは成功するトレーダーの重要な特徴です。
例えば大きな流れで見るとFXの市場は以下のボラティリティで推移してます。
近年のFX市場ボラティリティの推移
- 2008年金融危機以降 – 高ボラティリティ期
- 2010年代中盤 – 低ボラティリティ期(主要中央銀行の金融緩和政策により)
- 2020年以降 – コロナショックによる急激な高ボラティリティ期、その後の調整期
通貨によってもボラが違います
FX経験者にとっては当たり前かもしれませんが、通貨によっても全然ボラが違います。
例えばドル円とポンド円。どちらも日本人に馴染みのある通貨ペアだと思いますが、2つのペアを比べると1日に動く金額が違うのが分かりますよね。
ざっくりですが主要通貨のボラ比較は下記の通り。
- 高ボラティリティペア:GBP/JPY, AUD/JPY(リスクオン・オフの影響を受けやすい)
- 中ボラティリティペア:EUR/USD, GBP/USD(主要な経済指標の影響を受ける)
- 低ボラティリティペア:EUR/CHF, USD/CHF(スイスフランの安全通貨としての特性による)
利確・損切りを固定Pipsにしているとボラが変わった時に対応出来ない
例えば利確を20pips, 損切りを15pipsみたいなトレード手法。
比較的値動きの少ないドル円でレンジ相場で1日に100pips程度しか動かない場合は損切りが15pipsとかでも良いと思います。
しかし、ポンド円のような1日に数百pips動く通貨の場合、損切りの15pipsはちょっとした動きですぐに損切りにかかってしまいます。
値動きが激しいなら損切り利確もそれに合わせる
極端な話利確を3pips, 損切りを2pipsでトレードするのだと、些細な値動きで利確も損切りも決まってしまうので根拠あるトレードではなく運ゲーですよね。
なので固定pipsで利確と損切りを決めてる場合はトレードする通貨のボラがどれくらいあるのかをしっかりと確認し、ちょっとした値動きで損切りにかからないようにしっかりと根拠を持ったトレードを行えるpipisを設定するのが良いです。
通貨ペア特性の無視
主要通貨ペアの特徴
各通貨ペアには固有の特性があり、これらを理解せずに同じ戦略を全てのペアに適用することは、トレードの失敗につながる可能性が高くなります。
ドル円 (USD/JPY) は経済指標で動く
- 比較的安定した動き:日本銀行の金融政策が長期間変わらないため
- 米国の金利動向に敏感:米国の経済指標発表時に大きく動くことがある
- リスク選好度の指標:株式市場との相関が高い
日本人の多くがトレードしてるドル円では通常時はレンジ相場で値動きがなかったのに経済指標で一気に動いた後にトレンドが形成されるケースが結構あります。
ポンド円 (GBP/JPY) は激しい値動き
- 高ボラティリティ:「ゴキブリペア」とも呼ばれる激しい値動き
- 政治イベントに敏感:Brexit(英国のEU離脱)などの政治的要因で大きく変動
- キャリートレードの対象:金利差を利用した取引で人気
ユーロドル (EUR/USD) はトレンドが出来やすい
- 世界で最も取引量の多い通貨ペア
- 経済指標の影響大:米国とユーロ圏の経済指標に敏感に反応
- 中期・長期のトレンドが形成されやすい
豪ドル円 (AUD/JPY) の特徴
- 商品市況との連動性:特に鉄鉱石や石炭の価格変動の影響を受けやすい
- リスク選好度の指標:「株式市場の強さ」を表す指標としても使われる
- 高金利通貨と低金利通貨の組み合わせ:キャリートレードで人気
通貨ペアに適したトレード手法を確立する
例えばドル円ではレンジ相場になりやすいのでレンジ相場で通用するトレード手法を使っていたとしても、トレンドが出来やすいユーロドルや値動きが激しいポンド円では通用しないケースがあります。
他の通貨でトレードする時に、今使ってる手法が通貨固有の特徴に合わせた手法なのかどうかをしっかりと判断した上で、同じ手法でいくのか別の手法にするのかを判断するのが良いですね。
時間帯別相場変動への対応不足
主要市場の時間帯と相場の関係
FX市場は24時間動いていますが、各時間帯で特徴的な動きがあります。これらの特徴を理解し、適切に対応することが重要です。
例えば東京市場オープン(日本時間 9:00頃)の特徴は以下の通り。
- 比較的穏やかな値動き
- アジア通貨(JPY, AUD, NZDなど)の動きが活発化
- 日本の経済指標発表の影響大
東京市場は比較的穏やかな値動きですが、9:55分に金融機関がその日に刑事するレートを決めるため、この時間は取引が活発になる傾向があります。
また、五十日と呼ばれる5,10日は輸入業者の決済が多いため、上記の仲根に向けて円安ドル高に価格が動きやすいです。
ロンドン市場オープン(日本時間 17:00頃)の特徴
- 取引量が急増し、ボラティリティが高まる
- 欧州通貨(EUR, GBP, CHFなど)の動きが活発化
- トレンドの始まりやブレイクアウトが発生しやすい時間帯
ニューヨーク市場オープン(日本時間 22:00頃)の特徴
- 再び取引量が増加し、ボラティリティが高まる
- 米ドル関連ペアの動きが活発化
- 重要な米国経済指標の発表時間と重なることが多い
オーバーラップ時間帯(ロンドン・ニューヨーク重複:日本時間 22:00-24:00頃)
- 1日の中で最も取引量が多く、ボラティリティが高い時間帯
- 大きなトレンドの形成や、重要なレベルのブレイクアウトが起こりやすい
ファンダメンタルズの強い影響の過小評価
ファンダメンタルズが為替相場に与える影響
手法が通用しなくなった時に確認したい事としてファンダメンタルズで為替に大きく影響する事が起きていないかです。
一番分かりやすい例としてアメリカの総選挙。誰が大統領になるかによって金融政策の方針も異なるので大統領選の時期は為替が大きく変動しやすくなります。
ファンダメンタルズの要因は色々ありますが、大きく4つあります。
- 金利差(政策金利)
- 経済指標
- 政治的要因
- グローバル経済動向
ファンダメンタルズ要因が強い時はテクニカルが機能しない
ファンダメンタルズ要因で為替が大きく動く時はテクニカルが機能しない事が多いです。
注意点として全く機能しなくなる訳ではないです。しかし、サポートやレジスタンスラインなんか関係なく価格が突き抜けて変動する事が多いので注意が必要です。
もし普段ライントレードを使ってトレードしていて、急にラインが全く機能しなくなった時はファンダメンタルズ要因で何か重要なことが起きてないか確認するようにしましょう。
手法が通用しなくなったらトレードから離れるのもあり
もし手法が通用しなくなった時はこの記事で紹介した5つの事をチェックしてみてください。
また、損切りが重なってしまってどうしようも無くなった時はかなりロットを下げてトレードしたり、一旦相場から離れるのもありです。
損切りが連続で起きてしまうとメンタル的にもきついですよね。。。
手法が通用しない時はどうしようもないのでロットを落として手法が噛み合ってきたタイミングでまたロットをあげたり、一度相場から離れてリセットするのもありです。
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