FXはなぜ損切りが重要なのか。根拠のある損切りで資金を守る方法

基礎知識

こんにちは、あずきたんです!

今回はFX初心者が特に悩むであろう損切りについて説明して行きます。

FXでは何故損切りが重要なのか、損切りの目安の決め方ややり方を紹介していくので是非参考にしてみてください!

 

執筆者:あずきたん

テクニカル分析を駆使し、一撃1,000万超えの利確から、数百万の損切りまで全部のトレード履歴を公開してます。

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FXにおいて損切りの重要性は高い

 

FXでは、損切りをできるかどうかで勝敗が分かれます。

損切りとはトレードにおける損失を最小限にとどめるために、自分の手で決済することです。

 

例えば1ドル109.8円の時に売りポジションを持ったとします。

約定後にレートは110円まで上がってしまい、0.2円分だけ含み損をかかえてしまいました。

 

それ以上の損失をしたくないと考えたトレーダーは、資金がマイナスになるのを承知で決済をし、損失を確定。

このようにレートが上がって損失を膨らませる前に、自らの手で決済する方法を損切りと呼びます。

 

マイナスになるのが分かってて決済するのは勇気が要りますよね。

ですがFXでは損切りはとても重要です。

 

損切りはFX相場を生き残る為の必須スキル

 

損切りの重要度が高い理由は、FX相場を生き残り続ける為の必須スキルだから。

トレーダーにとって、相場が思わぬ方向に動くのはよくありますよね。

 

あずきたん
上昇トレンドだと予測して買いポジションを持ったにもかかわらず、大きく下落して含み損をかかえてしまった経験はありませんか?

そのような時でもダメージを最小限に押さえられるため、損切りは必要なのです。

ダメージが大きすぎるとロスカットになる危険もあるでしょう。

 

ロスカットとは証拠金維持率が一定の数字を下回った時に、FX会社によって強制的に決済されてしまうことです。

 

ロスカットになりFX相場から退場するのを望んでいるトレーダーはいないでしょう。

相場を生き残りつづけ、トレードで勝つためにも損切りは身に付けるべきスキルです。

 

損切りができずにロスカット直前まで含み損をかかえるケースもある

 

あるトレーダーAさんの話をします。

トレーダーAさんはドル円をメインにトレードしていました。彼は経済指標の前にポジションを保有して利益をねらっていたのです。

ある日、米国の雇用統計の発表前に買いポジションを持ちましたが、発表直後にドル円が約45pips下落しました。含み損をかかえましたが、損切りはせずに様子を見ていました。
というのも、しばらく様子を観察しているうちに価格がもとに戻ると予想したから。

おなじトレーダーとして、Aさんの気持ちは理解できます。値動きが自分の予想と反すれば、希望的観測をしたくなるもの。

 

しかしそんな保証はどこにもありません。Aさんが様子を見ているうちにドル円の価格はさらに下がり、買いポジションは含み損を膨らませ続けました。

最終的にAさんはロスカットされてしまいFXから退場。

この事例から分かるように、相場を退場しないためにも損切りは重要なのです。

 

損切りの目安の決め方

損切りが大切であると繰り返しお伝えしてきましたが、

  • 「そもそも損切りをするタイミングが分からない!」
  • 「損切りラインの目安ってあるの?」

と感じている方もいるのではないでしょうか。

 

タイミングはトレード方法によって異なり、スキャルピングやスイング、デイトレードとそれぞれコツがあるのです。

ここではどのトレード手法にも通じる、一般的な損切り方法をお伝えします。

 

エントリーの根拠が無くなった時が損切りのタイミング

エントリーした際の根拠が無くなった時は損切りして良いでしょう。

トレーダーはポジションを持つ前に、価格がどう動くのかを予測しますよね。

 

FXでは値動きの流れをトレンドと呼びます。

相場が上向きなら上昇トレンドで、下向きなら下落トレンドとなります。

トレンドがどちらなのかは、エントリーにおける大切な根拠であり、それが崩れた時が損切りのタイミングです。

 

例えば下落トレンドの相場だと判断して売りポジションを持った後、上昇トレンドに転換しました。

この時点でエントリーの根拠は消えますので、売りポジションは損切りします。

 

チャート分析が苦手な方は「利食いの半額」を目安に

チャートの分析が苦手な初心者トレーダーの中には、

「トレンドの転換なんて分からないよ」

なんて方もいるかもしれません。

 

その場合にオススメの損切り方法は「利食いの半額」。

例えば利確する値幅を10pipsとしたら、損切りの値幅は5pipsとします。

半分である理由は、利確と損切りの値幅を同じにした場合、スプレット分だけ損をしてしまうからです。

 

スプレットとは通貨の売値と買値の差であり、実質的にトレードの手数料となっています。

トレードをするたびにスプレット分のコストがかかるので、利確の幅は損切りよりも広めに設定するのをオススメします。

 

損切りライン設定後の注意点

損切りラインは必ず守りましょう。

というのも、トレードごとに損切りの基準が異なると、各トレードの比較検討が困難になってしまうため。

 

「たったの1pipsくらいなら見逃していいや」

と妥協すると、ラインを定めている意味がなくなりますので、一貫したトレードを行うようにしてください。

 

損切りが出来ない時は?

損切りのラインを定めたけれど、なかなか実行できない方もいます。

  • 「もう少し待てば上がるかもしれない」
  • 「損失を確定させたくない」

と感じて、損切りに踏み込めないのではないでしょうか。

なのでここでは上手く損切りを実行するための方法を2つご紹介します。

 

損切りに対する意識を替える

損切りできずに悩むのは、「損をしたくないから」でしょう。

その気持ちはよく分かりますし、全てのトレーダーがおなじ想いを抱いているのではないでしょうか。

 

しかし1銭も損せずにFXで勝つのは不可能ですので、「トータルで勝つ」と意識するのをオススメします。

例えば今月のトレードのトータルがマイナス5万だったとしても、来月がプラス8万であれば、2カ月間の成績はプラス3万円。

あずきたん
つまりトレードの結果を短期間ではなく、長期間で見るのです。

トータルで勝てるなら、途中の損失なんて気にならないですよね。

FXでは勝率ではなく損益率の高いトレーダーが勝者になります。

 

ストップロス注文を活用する

2つ目はストップロス注文の活用です。逆指値注文とも呼ばれます。

エントリーする段階で損切りラインを定めておけば、いざという時に自動で決済されるので悩まなくて済みますし、ずっとチャートを見て確認する必要もありません。

 

またはOCO注文を活用するのも良いでしょう。

OCO注文とは、指値と逆指値注文を同時に出し、片方の注文が約定すると、もう片方を自動的にキャンセルしてくれる方法です。

この注文方法では新規・決済どちらも行えますので、利確と損切りを同時に設定できます。

 

例えば1ドル110円で買いポジションを持っていて、これから決済するとします。OCO注文を利用すれば、110.1円で指値注文(利益確定)をし、同時に109.5円で逆指値注文(損切り)を発注できます。

このように逆指値を入れておき、自動で損切りできるようにしておくと良いでしょう。

 

まとめ

 

FXにおける損切りとは、トレードでの損失を最小限に留めるために自分で決済することです。

相場を生き残るためには、損切りは必須スキル。それができずにロスカット直前まで含み損を抱えるケースもあります。

 

なかには損切ラインの設定方法や目安が分からないトレーダーもいるでしょう。代表的な損切りタイミングは以下の2つです。

・エントリーの根拠がなくなった時に行う
・利食いの半額を目安に行う

損切りラインを設定したら必ず守ってください。損切りができずに悩んでる方は、損切りに対する意識を替えたり、ストップロス注文を活用するのをオススメします。

損切りの重要性や目安、方法を知り、FX相場を生き残りましょう。