仕事から帰ってからのFXで時間が限られている場合は、1分足チャートによる短時間のデイトレードがおすすめです。
短めのデイトレは翌日にポジションを持ち越さないので、ストレスなく取引できます。
売買のシグナルが明確に表示されるMACDが適しており、正しく扱うことで信用できるパートナーになるのです。
MACDの設定
初心者にも人気があるMACDは、1分足チャートでも機能します。かなりタイトな設定にする必要があるので、値動きがどうなっているのかを見抜く相場観によって補完するのがセオリーです。
短期用の設定でチャンス増加
1分足チャートでMACDを設定する場合は、短期9・長期17・シグナル7が基本的なパラメーターです。
有名な投資の専門家が提唱した数字で、通常よりも売買シグナルがよく発生します。
デイトレードの中でも、1分足チャートはポジション保有から平均30分間で手仕舞いするのが特徴です。
為替相場が荒れている時は要注意
目先の値動きで勝負する1分足チャートは、為替相場が荒れている時に上下に大きく動きます。慣れてくると楽に稼げるボーナスタイムになるので、急激な乱高下もあることを覚えておきましょう。
主な対策としては、損切りをしてでもいったん相場から離れることや、値動きを見極めてから深入りせずに戻り方向で勝負することを挙げられます。
エントリー条件
たとえ1分足チャートでも、MACDの基本に忠実にエントリーすることが重要です。必ずしも綺麗に売買シグナルが出るとは限らないので、臨機応変に判断することも要求されます。
ゴールデンクロスで買い
他の時間軸と同じく、MACDの2本のラインが下の領域でゴールデンクロスになったら買いです。短期が早く反応するので、長期を追い越して上昇していく場面を見逃さないように注意しましょう。
MACDは優秀なインジケーターで、短期のトレンドについても的確に示します。
デッドクロスで売り
FXの1本足チャートでMACDの2本のラインが上のエリアにいたら、デッドクロスによる下降トレンドの発生に備えておくのが吉です。1本足チャートはとにかく動きが速いので、これからの値動きをイメージしておくことが大切になります。
デッドクロスで売りのエントリーですが、MACDの2本のラインが中央のゼロラインの上にいれば売りという考え方も成り立ちます。
利益確定条件
為替相場はいつ大きく動きだすのか分からないので、1分足チャートの利益確定は最も重要な項目です。どのような地合いでもトレードできる時間軸だけに、上手く勝ち逃げすることで資金を守らなければいけません。
一定時間で利益確定をする
FXの1分足はたった15分間でも確定足が15本もできるため、1回のトレードで見込める利益は10pipsぐらいです。それぐらいの含み益になったら、MACDが完全に反転する前に利益確定をしましょう。
もっと長いスパンではゆっくりとMACDを確認できますが、1分足チャートによる短期のデイトレードでは含み益になる流れが続いているうちに手仕舞いするのが鉄則です。
急激な変動でも利益を確保
どんな凄腕のプロも、1分足チャートをメインにしていて急変動についていくのは困難です。いきなり大きなトレンドによって含み益が膨らんでも、それは運が良かっただけに過ぎないので、早めに利益確定をしなければいけません。
一方の方向に進み続けるパターンなら待つのも有効ですが、同じ勢いで戻っていくことも多く、喜んでばかりもいられないのがFXの厳しさです。
損切り条件
1分足チャートでは早い損切りが必要不可欠で、回数よりも損失の合計で考えるべきです。MACDで逆の売買シグナルが出るまで待っていたら手遅れになる恐れもあるため、迅速な対応を心がけましょう。
ポジションが反対側に動いた時
ポジションが反対側に動いたら、損切りでリスクを制限することをおすすめします。なぜなら、平均的な利益が10pipsぐらいで少なく、損切りが遅いと損大利小になってしまうからです。
直近の高値安値やMACDの形を参考にする、早めの損切りの習得が、1分足チャートのデイトレードの攻略方法となっています。
チャートからしばらく目を離す時
いつどれだけ動くのかは、時間帯と発表される経済指標の予定によってある程度は推測できます。しかし、何もないからといって油断はできず、チャートからしばらく目を離す時にも損切りするのがベストです。
直接見ていれば対応できる範囲でも、席を外していてはどうにもなりません。それによって損益のバランスを崩すほどの損失になっては意味がないので、FXの1分足では自分が管理できない時間を作らないのがコツです。
最後に
MACDを短期用にカスタマイズすると、1分足チャートでもきちんと売買シグナルを発信してくれます。
ティックを除いて最も短いサイクルによるチャートでは、売買シグナルの騙しを避けて、目先の為替レートの様子を感覚的にとらえる、所謂センスが問われるトレードです。
習得すれば資産運用における大きな武器になるので、一度チャレンジしてみましょう。