あなたのチャートはどんなテクニカルが表示されていますか?
移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSI、etc….
テクニカルは沢山表示すれば良いという訳ではありません。
表示しすぎるとどのテクニカルのサインを見たら良いのか分かりにくくなり、エントリーに迷いが生まれてしまいます。
この記事の内容
- オススメの移動平均線の設定値
- 移動平均線1本と15分足を使ったトレード手法
執筆者:あずきたん
トレードにおける個人裁量は一切省き、徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。
自作インジケーターの「Azukitan Trend」を作成し、2024/10/23に1億到達。
今まで培ってきたFXの知識や経験を活かし、FXで勝ち続けるためのトレード手法や戦略をブログやX(Twitter)で発信しています!
移動平均線の設定は?
FXのトレンドの確認でよく使う移動平均線ですが、最適な設定とは何でしょうか?
ローソク足の時間足によっても設定値は変わりますし、答えは無いと思いますが15分足においては期間20がおすすめだと思っています。
期間が10未満では短期的なトレンドしか分からず、逆に50を超えてくるとデイトレードとして使っていくには長すぎます。
本数はできるだけ少なくするのがコツで、慣れてきたら色々なアレンジをすることも考えましょう。
初心者向けの本では3本が推奨されているものの、1本でも勝てるトレードを行えます。
シンプルに1本のみを表示
まずはシンプルに期間20の移動平均線(SMA)を1本チャートに表示して見ましょう。
- 種類: SMA
- 期間: 20
チャートはTradingViewを使用しています。
設定20で、この線が売買のシグナルとして機能するのです。
複数の移動平均線に比べてシンプルになり、初心者でもエントリーに迷わず取引に集中できます。
移動平均線は目立つ色で太くして、ローソク足との対比をしっかりと行うのが設定のコツです。
目先のトレンドを追う15分足チャートでは全体の動きが分かりにくいため、移動平均線1本で基準を作っておく形になります。
見るべきポイントが明確だから、迷わずに売買できるのです!
基本をしっかりと習得
色々な設定をすれば勝てるわけではなく、まずFXの基本をきちんと身につける必要があります。
移動平均線とローソク足はまさにテクニカル分析の基礎で、他のインジケーターを使うとしても理解しておくことが大切です。
基本を覚えたら、次に別のインジケーターとの組み合わせや、移動平均線を増やすなどの応用に入れます。
FXのトレードで連敗した時にも、シンプルな手法ならば原因をすぐに発見できるね!
初心者が陥りやすいのが複雑な設定をしたインジケーターに頼ることで、その仕組みを理解せずに使っているから成長しない事例がよくあるのです。
たった1本の移動平均線でも勝てることを学べば、FXへの認識が大きく変わります。
移動平均線についてもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。
➜ 移動平均線の全てが分かる。100pipsを獲る3つのポイント
エントリー条件
1本の移動平均線と15分足チャートによるエントリー条件は、初心者でも悩まないぐらい単純な内容です。
同じ基準で売買することが必要なFXにおいて、ルールを守りやすいことは見逃せないメリットになります。
自分のルールで利益を出せば、どんどん自信がつきます。
ローソク足が移動平均線の上で買い
表示している15分足チャートのローソク足が移動平均線の上で推移していたら、買いです。
上値を更新したがるFXの上昇トレンドのため、買いのポジションを保有していると含み益が増えていきます。
ローソク足が下から上に移動平均線を抜けていく初動で入るのが、理想のエントリーです。
上にあるローソク足が下で支えている移動平均線に接近したタイミングは、安く買うチャンス!
そこから高値をつけていく可能性が高く、短時間で大きな利益を獲得できます。
ローソク足が移動平均線の下で売り
ローソク足が15分足チャートの移動平均線の下で動いていたら、売りです。
直近の安値を更新していく下降トレンドだから、売りのポジションを持つことで含み益を育てられます。
FXは売りからエントリーする方法もあるので、買いだけに固執しないことが大事です。
エントリー条件は簡単でも、買いと売りの使い分けの習得には多少の時間がかかります。
初心者に1本の移動平均線で慣れることをすすめるのは、FXの売買注文によるエントリーの経験を積むことが目的です。
利益確定条件
FXは、売買の差額で損益が決まる投資運用です。
利益確定の条件を決めておくことで、含み益が大きくなったタイミングで決済できます。
デイトレードや数日のスイングトレードでは、利益確定で資金を守ることもテクニックです。
一定時間の経過
デイトレードに用いられることが多い15分足チャートでは、長くても4時間ぐらいで決済する事例が多いです。
短期のトレンドが落ち着いてしまうと、次にどちらに進むのかは分からない…
そのため、エントリーから一定時間が経過した時点で、現在のポジションの利益確定をするのが上策です。
含み益になるトレンドが継続している場合は、スイングトレードで長期的に保有することも選択肢に入ります。
トレンド転換による含み益の減少を抑えるために、エントリーの根拠となっている移動平均線を抜かれた位置に決済注文を出しておきましょう。
平均値を超えた含み益
上手く大きなトレンドに乗れたら、短時間でその通貨ペアの平均値を超えた含み益になる場合もあります。
たとえば、約100pipsの含み益は、15分足チャートではどの通貨ペアであっても平均値をオーバーした数字です。
売買の急激な偏りは同じスピードで修正されることが大部分で、早く利益確定を行わなければいけません。
自分が扱っている通貨ペアで、通常よりも大きな含み益になったら利益確定しよう!
為替レートは波のように上下しながら進んでいくため、無理に長期的なポジションを持つよりも入り直した方が安全になります。
損切り条件
損切りの条件は、含み損のまま長時間が経過した時か、サポートしている移動平均線を抜いた時のどちらかです。
前者ではポジションを持つことでの影響が分かりにくく、後者ではトレンド転換で含み損が膨らんでしまうことを理由として挙げられます。
負けた場合にすぐ引き上げるのも、投資家の手腕です。
時間の経過で不明になった時
長時間の揉み合いになった場合、含み損の状態が続くケースがよくあります。
移動平均線がローソク足に接近してきた段階で、損切りをするのが賢明です。
小さい損失にすることは、まだ明確に動かない状態でポジションを手仕舞いすることでもあります。 損切りは無用なリスクを避ける行為で、勝つための必要経費です。
移動平均線を抜かれた時
エントリー条件になった移動平均線を逆に抜かれたら、即座に損切りです。
大きな流れが変わった証拠で、そのままポジションを握っていると大損になる危険があります
FXの15分足チャートで1本の移動平均線のみにしておくと、損切りがやりやすくなります。
なぜなら、他の判断基準がなく、損切りをしない言い訳を排除できるからです。
もし利確条件や損切り条件に悩んでいる場合はForexTesterを使って過去検証するのがおすすめです!
18年分のローソク足から自分の手法を検証できるので、専業トレーダーを目指す人は是非持っておきたいですね。
最後に
できるだけシンプルな設定にすることが、FXの15分足チャートで移動平均線を使いこなすポイントです。
初心者は最初に1本の移動平均線による判断に慣れて、そこから自分にぴったりの設定や組み合わせを模索しましょう。
複雑に入り組んだインジケーターで悩むよりも、基本である移動平均線で経験値を積んだ方が有意義です。
15分足の期間20はデイトレードを行うのに押し目買いや戻り売りとして使っていきやすい!