「Azukitan Trend」の使い方、トレード手法の解説を行います。

トレンドが発生が予想されるタイミングでシグナルが表示され、その方向に進むたびにピラミッディングを行って資産を増やしていくことを目的としたインジケーターです。

 

トレード手法

インジケーター / トレード手法のコンセプト

Azukitan Trendはトレンドが出ることを想定したトレンドフォロー型のトレード手法です。

トレンドは一方向に強く動くという特性を活かし、利益が出るたびにピラミッティングを行っていき、ピラミッティングと同時に損切り位置も利益方向にずらしていきます。

これはあずきたんの以下の考えをもとに作成しています。

トレンドは継続し続けるものと考え、その終わりがいつなのかは市場参加者の誰も分からないという前提の元、トレンドを勝手な判断で終わらせて逆張りしてはいけませんよと言うことです。

例えばですが、価格が1日に1円あげた時にこれ以上価格はあげないだろうと判断して逆張りでショートエントリーするのはあまりおすすめしません。

何故なら、1日に1円も価格が上昇したと言うことは、それだけ買い圧力が強いからです。

ロングポジションを持っていた人が利確をして短期的な戻しはあるかもしれませんが、今後も上昇して行く可能性が高いです。

トレンドは継続するという考えの元、価格が上昇したら買っていく、更に価格が上昇したら更に買っていく事でトレンドが発生した時に利益を最大化する事が出来ます。

 

インジケーターの解説

まずは「Azukitan Trend」に表示されるシグナルの説明です。

シグナルA青色の三角強い上昇トレンドが予想される
シグナルB赤色の三角強い下落トレンドが予想される
シグナルC水色の三角上昇トレンドが予想される
シグナルD紫色の三角下落トレンドが予想される
ピラミッティングチャート上下の緑丸ピラミッティングが行われた箇所
4時間足 SMA75オレンジのライン4時間足のSMA75の価格(5分足チャートに描画されます)
日足 SMA75黄色のライン日足のSMA75の価格(5分足チャートに描画されます)
利確ライン緑のラインシグナル表示から利確 or 損切りライン到達まで表示される利確のライン。
損切りライン赤のライン

シグナル表示から利確 or 損切りライン到達まで表示される損切りのライン。

ピラミッティングを行うたびに幅が小さくなる。

現在のエントリー情報

チャートの右上の表示されるテーブル。

  • シグナルタイプ: 現在出ているシグナル
  • ポジション数: ピラミッティングを含めた現在の合計ポジション数
  • 利確価格: 現在出ているシグナルの利益確定の価格
  • 損切価格: 現在出ているシグナルの損切り価格
  • 平均建値: 全てのポジションの平均建値
  • 利確数: チャートに表示されているシグナルの利確数
    • 損益比率が1:2.5, 1:3.5なので、大体損切り数の1/3以上あれば利益が出ている状態です
  • 損切り数: チャートに表示されているシグナルの利確数
  • 開始価格: 現在出ているシグナルの開始価格
  • ピラミッティング1~6: 現在出ているシグナルのピラミッティングを行う価格

インジケーターの設定により色が異なる可能性があるので、設定をご確認ください。

 

シグナルが出るタイミング

シグナルAは日足のSMA75と4時間足のSMA75の両方より価格が高い時に出るシグナルです。

シグナルBは日足のSMA75と4時間足のSMA75の両方より価格が低い時に出るシグナルです。

シグナルC, Dは日足のSMA75と4時間足のSMA75の間に価格がある時に出るシグナルです。

 

エントリーのタイミング

まず初めに青色, 水色, 赤色, 紫色のいずれかの三角マークが表示されるのを待ちます。

TradingViewではアラート設定が出来るため、いずれかのシグナルが表示されたタイミングでスマホに通知が届きます。

 

通知が来たらTradingViewを開いてチャートを確認しましょう。

ここで注意点としてシグナルが表示されてもすぐにエントリーはしないです。

チャートは5分足なので、1本のローソク足が確定するのは5分間隔です。その間価格が変わるとシグナルが表示されたり、価格が戻ってしまってシグナルが非表示になったりします。

もしシグナルが表示されても、ローソク足が確定する前にシグナルが消えてしまったらエントリーを見送ります。

 

シグナルが表示され次のローソク足に切り替わった時にシグナルの表示が残っていたら、そのタイミングで成行でエントリーします。

テキストだけだと分かりにくいので、実際のローソク足だとこんな感じ。

ローソク足が確定したタイミングで入るのはインジケーターのロジックをローソク足の終値で実装しているからで、そうする事により誰が使っても同じ結果になるからです。

終値ベースでロジックが実装されていないと下記のようにエントリーする人としない人が出てしまいますよね。

  • Aさんはローソク足の生成中にシグナルが表示されてエントリーしたが、その後ローソク足が確定する前に条件を満たさなくなりシグナルが消えてしまった。
    • 既にエントリーしてしまっている
  • Bさんは通知が飛んできてチャートを開いたタイミングではシグナルが既に消えていたのでエントリーしなかった
    • エントリーしていない

 

利確・損切り・ピラミッティング

エントリーをしたら下記の条件で利確・損切り・ピラミッティングの注文を入れます。

シグナル利確損切りピラミッティング間隔
シグナルA300pips-300pips50pips
シグナルB300pips-300pips50pips
シグナルC100pips-100pips25pips
シグナルD100pips-100pips25pips

シグナルによって利確・損切り・ピラミッティング間隔が異なります。

 

シグナルAの具体例

例: 194.774円でシグナルAが出た事を想定します。

  1. 194.774でロングエントリー
    1. 利確: 197.774, 損切り: 191.774で注文を入れておく
  2. エントリー後、ピラミッティングの注文を入れる
    1. 195.274でロング, 利確は197.774の注文
    2. 195.774でロング, 利確は197.774の注文
    3. 196.274でロング, 利確は197.774の注文
    4. 196.774でロング, 利確は197.774の注文
    5. 197.274でロング, 利確は197.774の注文

 

シグナルBの具体例

例: 187.640円でシグナルBが出た事を想定します。

  1. 187.640でショートエントリー
    1. 利確: 184.640, 損切り: 190.640で注文を入れておく
  2. エントリー後、ピラミッティングの注文を入れる
    1. 187.140でショート, 利確は184.640の注文
    2. 186.640でショート, 利確は184.640の注文
    3. 186.140でショート, 利確は184.640の注文
    4. 185.640でショート, 利確は184.640の注文
    5. 185.140でショート, 利確は184.640の注文

 

シグナルCの具体例

例: 191.695円でシグナルCが出た事を想定します。

  1. 191.695でロングエントリー
    1. 利確: 192.695, 損切り: 190.695
  2. エントリー後、ピラミッティングの注文を入れる
    1. 191.945でロング, 利確は192.695
    2. 192.195でロング, 利確は192.695
    3. 192.445でロング, 利確は192.695

 

シグナルDの具体例

例: 201.567円でシグナルDが出た事を想定します。

  1. 201.567円でショートエントリー
    1. 利確: 200.567, 損切り: 202.567
  2. エントリー後、ピラミッティングの注文を入れる
    1. 201.317でショート, 利確は200.567
    2. 201.067でショート, 利確は200.567
    3. 200.817でショート, 利確は200.567

 

成行でエントリーするので実際はインジケーターとズレる

初めのエントリーは成行でエントリーするのでインジケーターのエントリー価格と実際のエントリー価格がずれてしまうと思いますが、それは問題ありません。

ズレてしまっても、利確・損切り・ピラミッティング価格はインジケーター通りで設定する必要があります。

例えば上記のシグナルの場合、シグナルが出たときの終値が194.118なのでインジケーター上ではエントリー価格は194.118になります。

ただ実際にエントリーは次のローソク足で少しだけ価格が上昇しているのとスプレッドがあるので、194.130位でエントリーする事になると思います。

ですが、利確・損切り・ピラミッティングはインジケーター通り下記の値で設定します。

  • 利確: 195.118
  • 損切り: 193.118
  • ピラミッティング
    • 194.368
    • 194.618
    • 194.868

 

注文情報を出力してくれるエクセルシート

シグナルタイプとエントリー価格を入力したらどの価格でピラミッティングの注文を出せば良いのかを自動で計算してくれるエクセルを作成しています。(現在はインジケーター上で確認出来るようになっています。)

使用方法はエクセルに書いておりますが、下記の項目を入力すると自動で注文情報が表示されます。

  • 運用資金
  • 許容リスク
  • シグナルタイプ
  • エントリー価格

 

ポジションごとのlotは10万通貨, ポジションごとの建玉数量は1万通貨でトレードするときの数量です。

シグナルA,BはシグナルC,Dと比べると獲得pips, 損失pipsが3倍になっているため、その分lotも1/3に抑えられています。

 

ピラミッティング後に損切り価格を変更する

ピラミッティングが実行されるたびに全てのポジションの損切り価格を変更します。

ピラミッティング後に損切り価格を変更する理由は、ピラミッティングが行われたとしても損失額を一定にするためです。

損切り価格はインジケーターの損切りラインの価格を設定します。

 

損切りの計算方法

損切り価格はインジケーターに表示される損切り価格を確認すれば良いのですが、どのように損切り位置が決定されているかをここに記します。

損切り位置はどれだけピラミッティングが実行されたとしても、ピラミッティングが行われなかった時の損切りの金額と同じになるようにします。 

例えば資金が100万円あり、損失額を5%で設定している場合は1回のトレードの損失額が5万円になります。

その場合、どれだけピラミッティングが行われたとしても損失額が5万円の所で損切りを行うようにします。

計算式は以下の通り。

損切り価格 = 平均建値 – シグナルの損失pips / ポジション数

  • 平均建値 = 各ポジションの建値合計 / ポジション数

 

シグナルAで1lot(10万通貨)でエントリーした場合の例

シグナルAは利確が300pips、損切りが-300pips、ピラミッティング幅が50pipsです。

  1. エントリー価格: 191.253
    • 利確: 194.253
    • 損切り: 188.253
      • 損切りになると-30万円
    • ピラミッティング注文: 191.753, 192.253, 192.753, 193.253, 194.753
  2. 1つめのピラミッティング(191.753)が約定
    • 損切り: 188.253から190.003に変更
      • 平均建値: 191.503
        • (191.253 + 191.753) / 2(ポジション数)
      • 損切り位置: 190.003
        • 191.503(平均建値)から150pipsを引くと190.003
          • 150pips = 300(シグナルの損失pips) / 2(ポジション数)
      • 損切りになると-30万円
        • 191.253 ➜ 190.003 (-12.5万円)
        • 191.753 ➜ 190.003 (-17.5万円)
  3. 2つめのピラミッティング(192.253)が約定
    • 損切り: 188.253から190.753に変更
      • 平均建値: 191.753
        • (191.253 + 191.753 + 192.253) / 3(ポジション数)
      • 損切り位置: 190.753
        • 191.753(平均建値)から100pipsを引くと190.753
          • 100pips = 300(シグナルの損失pips) / 3(ポジション数)
      • 損切りになると-30万円
        • 191.253 ➜ 190.753 (-5万円)
        • 191.753 ➜ 190.753 (-10万円)
        • 192.253 ➜ 190.753 (-15万円)
  4. 以降最後のピラミッティングまで同様の計算

 

インジケーターと実際のポジションが異なった時

インジケーターを使ってトレードを行うと、FX会社のスプレッドによって実際はピラミッティングが行われているが、インジケーター上はピラミッティングが行われていない場面に遭遇すると思います。その場合はインジケーターの方に合わせるようにポジションを修正します。

例えば実際はピラミッティングが行われたのに、インジケーター上ではギリギリピラミッティングが行われる価格に到達してなく価格が逆行してしまった場合、10~20pips逆行した時点でピラミッティング分のポジションを損切りします。

インジケーターと実際のポジションが異なった時は必要経費と考えて損切りなどをして、インジケーターのポジションに揃えましょう。

 

シグナルより後にエントリーする場合

シグナルが出たときにすぐにトレード出来るような状態ではない(仕事中だったり、遊んでいたり)時は、シグナル後にエントリーすることも出来ます。

後からエントリーする場合はピラミッティングが行われていたらピラミッティングの分も合わせてエントリーします。

まずはチャート右上に表示されているトレード情報のパネルの「平均建値」を確認します。

 

現在価格が平均建値より損切りライン側の場合

現在の価格がこの平均建値より損切り価格側の場合はそのまま成行でエントリーしてしまって大丈夫です。

その場合、ロットはシグナルに対応したロット✖️「ポジション数」のロットでエントリーします。

青矢印のシグナルAが表示されていたことに気が付かず、これからエントリーしようとします。

この場合、シグナル表示後に2回ピラミッティングが行われているので合計ポジション数は3になり、全てのポジションの平均建値は195.274です。

シグナルAの一回のエントリーのロットが1lotとした場合、195.274以下の時に3lotでエントリーします。

画像の場合だと現在の価格が195.003で平均建値を下回っているのでこのまま成行3lotでロングエントリーしてしまいます。

 

現在価格が平均建値より利益ライン側の場合

その場合は平均建値の価格に指値の注文を入れておいて価格が戻ってくるのを待ちましょう。

大体のシグナルが少なくても1回は平均建値を割るので注文が刺さりますが、戻ってこなくてそのまま利益ラインに到達してしまった場合は諦めて次のシグナルが出るまで待ちましょう。

 

その他トレードの注意点

経済指標

この手法では経済指標は特に気にせずポジションを持ち越して大丈夫です。

特に変動の大きい政策金利や雇用統計も持ち越しています。

ただし、証券会社によっては経済指標で損切りに掛かってしまうと10pips以上もずれて約定する可能性があるので、そのような場合は100pips以上変動する可能性がある指標が近い時はエントリーを見送っても良いかも知れないです。

 

また、経済指標の1つ前のローソク足でシグナルが出た場合、実際にエントリーするのは経済指標のローソク足となりますが、この場合も指標によってかなりスプレッドが開いたり、成行エントリー時に価格が急変してしまっていたらエントリーを見送っても良いかも知れないです。

 

週末のポジション持ち越し

特に気にせずに持ち越して問題ありません。

 

資金管理

資金管理,  トレードのロットに関しては付属の資金管理シートを使用してください。

ここでは要点だけ記載しますが、資金管理のシートを使用すればここの内容は全てカバー出来ております。

 

シグナルA,BはシグナルC,Dのロットの1/3にする

シグナルABは利益,損失が300pips, シグナルCDは利益, 損失が100pipsです。

シグナルABはCDに対し3倍のpipsが動きます。

なので、A,BはシグナルCDに対して3倍の金額が動くため、ABのシグナルもCDのシグナルも同一の金額でトレードを行うためにシグナルABはCDの1/3のロットでトレードをすると、どのシグナルでも一定の損失額でトレードを行うことが出来ます。

例: CDのロットが1lotの時,ABのロットは0.33lot

資金にゆとりがある(低レバレッジ)方はシグナルA,BもC,Dと同様のロットでトレードしてしまっても問題ありません。

 

レバレッジが25倍以下の場合、トレードあたりの許容リスクを3%以下にする

許容リスクが3%と言うのは、証拠金が100万円の場合1回のトレードの損失額は3万円です。

そうするとシグナルABではポジションごとのロットは0.1ロットになります。

なぜ国内だと許容リスクを3%にするかと言うと、この手法ではピラミッティングを行うのですが、これ以上許容リスクを上げてしまうとレバレッジが足りずピラミッティングが実行出来なくなってしまうからです。

許容リスクが3%でも利益が出れば資金の10%を増やす事が出来るので十分です。

もっと安定した取引を行うのであれば2%が良いかと思います。

 

海外FX会社の方

海外FX会社だとレバレッジが高く許容リスクも100%まで上げる事が出来ますが、許容リスクを上げれば上げるほど破産する可能性が高まります。

なので海外FXでレバレッジが高い方でも許容リスクは5%までにしておくのが無難です。

 

バックテストの結果

「Azukitan Trend」を使ってポンド円の5分足でシグナル通りにトレードをした時のバックテストの結果です。

 

1年 2024/1/1 ~ 2024/12/31

 

5年 2020/1/1 ~ 2024/12/31

 

10年 2015/1/1 ~ 2024/12/31

バックテストは経済サイクルをカバーするために、5年から10年程のデータを見ることが必要と言われており、5年、10年ともに良好な値が出ていることが分かります。

 

最後に

最後までご覧頂きありがとうございました。

このインジケーターは誰もが同じようにエントリーでき、簡単に再現性のあるトレードが出来ることを目指して作成しました。

このインジケーターと資金管理方法で利益を出せるようになった方が一人でも増えれば幸いです。

あずきたん
興味のある方は、下記のリンクから購入出来ます!