含み益や含み損という言葉は知っていますか?
FXを始めたての初心者の方やこれからFXを始めようとしている方はあまり聞きなれない言葉だと思います。
この記事ではその含み益, 含み損がどのような物なのか、また、含み益と含み損が出たときにどのように対処すれば良いのかをご紹介致します。
是非参考にしてみてください!

含み益とは

含み益とは「まだ決済が完了していないトレード利益の事」です。
つまりどういう事?と思う方に実際に例を出して説明致しますね!
例えばドル円を100円で1万通貨買ったとします。
その後トレードがうまく行き、ドル円が101円まで上昇しました。
この時既に1万円の利益が出ていますが、ドル円は102円まで上昇すると見込んでまだ決済はしていません。
この時に発生している「決済はしていないけど存在している利益」が含み益です。
含み益は利益ではない
ここで注意して欲しいのは含み益は利益ではないという事です。
先ほど100円で買ったドル円が101円まで上昇して1万円の含み益が出ました。
そこで102円まで上昇すると見込んで決済はしませんでした。
その後ドル円の価格が102円まで上がることはなく100円まで下がってしまったら含み益は0円になってしまいます。
しっかりとポジションを決済して初めて利益になるのでこれ以上価格が伸びないと思ったり、一定の利益を確保できたらしっかりと利確を行いましょう!
含み損とは

含み損とは「まだ決済が完了していないトレード損益の事」です。
含み損は含み益と考え方が反対です。こちらも実際に例を出して説明致しますね!
例えばドル円を100円で1万通貨買ったとします。
その後価格が逆行してしまい、ドル円が99円まで下落してしまいました。
この時既に1万円の損失が出ていますが、ドル円が再度100円まで上昇すると見込んでまだ決済はしていません。
この時に発生している「決済はしていないけど存在している損失」が含み損です。
含み損は損失ではない
含み損も含み益と考え方は同じで、含み損の段階ではまだ損失ではないという事です。
先ほど100円で買ったドル円が99円まで下落して1万円の含み損が出てしまいました。
そこで再度100円まで上昇すると見込んで決済はしませんでした。
その後ドル円の価格が再度100円まで上昇してから決済すると損失は0円になります。
ポジションを決済するまでは損失にならないので、もし今後価格がエントリーした時の価格に戻ると考えているのであれば決済しない方がいいかも知れません。
含み益が出たときはどうする?
含み益をさらに伸ばす
もし今後もエントリーしたポジションの利益が増えていくと考えているのであれば、まだ決済はせずに保有して利益を伸ばす事も重要です。
初心者にありがちな失敗として、含み益が出た時に含み益を伸ばさずに少額で利益を確定してしまう事です。
少額で利益を確定する事はトレード手法によっては悪いことではありませんが、王道のトレードスタイルでは含み益を伸ばし、含み損は小さく確定します。
FXを始めたばかりの方は王道に乗っかり、損小利大を意識したトレードを心がけるのが良いでしょう。
ピラミッティング
次にご紹介するのがピラミッティングと言われる手法です。
ピラミッティングとは含み益が出た後に再度同じ方向にエントリーしてポジションを増やしていく手法です。
大きなトレンドに乗った時に効果を発揮する手法で、成功した時の利益はとても大きくなります。

ピラミッティング例
ピラミッティングをしない場合は初めにエントリーしただけの利益にしかなりませんが、含み益が出る度にポジションを増やしていく事で利益を最大化します。
ピラミッティングには注意点があります。
それは含み益が出てピラミッティングをした後に価格が逆行してしまうと含み損になってしまう事です。
大きなトレンドだと思った時に取り入れていく、攻めの手法として覚えておきましょう!
利益を確定する
含み益が出た時にそのまま利益を確定するのも1つの手です。
含み益は利確をして初めて利益となるので、いつまで経っても利確しなければあってないような物です。
利益を確定した後に、価格が伸びてまだ利確しなければもっと利益が多かったのにと思う場面もあると思います。
反対に利確をした後に価格が逆行して利確をしていなければ含み益が全て無くなっていたという場面も出てきます。
全ては後になってチャートが出来上がってからでないと分からない事もあるので、しっかりと自分の決めたルールで利確を行なっていきましょう!
含み損が出たときはどうする?
すぐに損切り
含み損が出た時にすぐに損切りするのはこれ以上の損失を広げないためにも有効な手段です。
ただし、損切りにも意味のある損切りをして行かなければなりません。
意味のある損切りとは、これまでの統計から何pipsで損切りを行うと決めていたり、これまでの経験からこの値動きはこれ以上損失が大きくなるから損切りとしっかりと損切りに対して根拠が必要です。
含み損が出たからと言ってむやみに損切りをしてしまうと、損切り貧乏になってしまうので注意しましょう。
ナンピン
ナンピンとは含み損が出てしまった時に、含み損が出ているポジションと同じ方向のポジションでエントリーし、平均取得価格を下げる方法です。
なぜナンピンを行うのかと言うと、含み損が出てしまった時にナンピンを行うと、1回目のエントリーの建値に価格が戻った時にはナンピン分の含み益が出てトータルで利益を出せるからです。

ナンピン例
ただし、このナンピン手法はリスクを伴う手法なのでリスクが必要です。
ナンピンした後に価格が戻らずにもっと価格が逆行してしまうと、ナンピンしなかった時に比べ損失がとても大きくなってしまいます。
またナンピンをすると言うことはレバレッジが上がる事になるので、レバレッジによっては強制ロスカットされる可能性があるので注意が必要です。
逆に、レバレッジの高いFX会社を使えば強制ロスカットされる危険性が低くなります。
ナンピンを行う際はこれ以上価格が逆行したら損切りをするというラインを決めておかないと破産しかねないので注意しましょう。
損切りしないと?
仮に損切りをしなかったらどうなるのでしょうか?
含み損が出た後に価格が戻ってきて含み損が無くなるケースだったら何も考える必要はありません。
しかし、含み損が出た後に価格が戻らなかったらどうなるでしょうか?
ずるずると損失が膨らんで行ってしまい、しまいには強制ロスカットなんて事もありえます。
エントリー時にどこまで損失を許容するかをしっかり決めて、適切な損切りを行なった方が良いと言えますね。
エントリー時にシナリオを決めることが重要
さて、ここまで含み益が出た時と含み損が出た時の対処法をご紹介致しました。
それぞれ様々な手法で利益を伸ばしたり、損失を小さく出来たりします。
実際に含み損が出てからどうしようと考えるのではなく、エントリー時に初めからどういう手法を取っていくかを決めておけば、急なナンピンでロスカットに陥る事は防げます。
しっかりと自分がどういうトレードをして行きたいのかを決めて、これからのトレードに活かしていただければと思います!
最後までご覧頂きありがとうございました。