FXの相場は、状況に応じて上昇や下落を繰り返します。
頻繁な値動きの中で、希薄な根拠から安易にトレードを行い失敗するパターンも多いです。
ポジションを持つ際には感覚で判断するのではなく、根拠を持つことが大切です。
根拠あるエントリーを行えば、適当なトレードを回避することができます。
たとえ相場が自分の考えとは逆になったとしても、根拠が外れたことで損切りもしやすくなります。
そのために使える指標の一つが「RSI」 です。
RSI(相対力指数)は、オシレーター系のテクニカル指標です。初心者にも簡単に使え、多くのトレーダーが利用しています。
この記事の内容
- RSIの最適な設定について
- RSIの最適な設定についてRSIを利用したエントリーポイント
- 利確損切りの条件
執筆者:あずきたん
トレードにおける個人裁量は一切省き、徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。
自作インジケーターの「Azukitan Trend」を作成し、2024/10/23に1億到達。
今まで培ってきたFXの知識や経験を活かし、FXで勝ち続けるためのトレード手法や戦略をブログやX(Twitter)で発信しています!
RSIの最適な設定について
RSIは、一つの線で「買われすぎ」「売られすぎ」の相場状況を判断できる指標です。
数字によって過熱感がわかるため、簡単に今の状態を確かめることができます。
RSIは、初期値として14日間で設定されていることが多いですが、9日間で設定されている場合もあります。
初期値は自分で変えることも可能ですが、初心者はまずこの二つのどちらかを利用すれば、自分で細かな設定をする必要がないため便利です。
14日間は中期、9日間は短期売買に向いた設定です。
14日間の場合は、
- 70を超えると買われすぎ
- 30を下回ると売られすぎ
と判断できます。
9日間では、それぞれ80と20の数値を目安にします。
相場にはトレンドとレンジがありますが、RSIが効果を発揮するのはもみ合いが主体のレンジ相場です。
緩やかなトレンド相場でもRSIは利用できますが、明らかに強い方向のトレンドが発生している場合は不向きです。
方向感覚を理解するためには、1時間以上の時間軸を目安にするのが適切です。
短い時間ではだましのようなことも起こるため、正確な方向感覚が判断しにくい面があります。
RSIを利用したエントリーポイント
RSIは逆張りの指標です。
数値が80や70以上になれば買われすぎと判断できるため、エントリーは売りになります。
逆に、数値が30や20以下になれば売られすぎと判断し、エントリーとしては買いと考えられます。
これはレンジ相場での判断に適しています。
例えば、明らかな上昇トレンドでRSIの数値が80や70を超えても、それから相場が下がるとは限らず、さらに上昇する可能性があります。
明らかな下降トレンドでも同じで、30や20の数値を下回っても、さらにその数字が下回る状況を考えておく必要があります。
レンジ相場が多いのがFXの特徴ですが、それでもいつかは本格的なトレンド相場に変わるため、見極めが必要です。
正確に見極めるためには、短期の時間軸ではなく、1時間以上の時間軸で流れを見るほうが適切です。
数値が80や70を超えたとしても安易に売りトレードをするのではなく、その数字が下がってきたことを見極めてからエントリーすると精度が上がります。
同じように、数値が30や20を下回った状況で、そこから数字が上がってくる状況を見てから買いのエントリーをするのが適切です。
確実に反転を確認してからエントリーすることがポイントです。
RSIの利益確定条件
RSIを目安にした利益確定のポイントは、自分自身で数値を決めることです。
わかりやすい数値としては、買われすぎと売られすぎのちょうど間に当たる50のラインです。
逆張りが成功して、その後RSIの数値が50程度のラインに来た時点で利益確定を行います。
また、ダイバージェンスを意識しておくことで利益確定のタイミングがつかめます。
ダイバージェンスとは
「ダイバージェンス」とは逆行現象のことで、前回の安値よりも今回の安値が下がっているのに、RSIは上がっているような場合です。
通常であれば、価格とRSIは同じ方向に進みやすいですが、これは逆になっています。
価格は高値を更新しているにもかかわらず、RSIは逆方向に向かっている状況です。
これはトレンド転換が発生するシグナルの可能性があるため、利益確定の判断目安にすることができます。
絶対にトレンド転換になるというわけではありませんが、一つの目安にすることは可能です。
ハイレバと組み合わせると
この手法はかなり勝率が高いのでハイレバとの相性がとてもよく、効率的に資金を運用することが可能です。
RSIの損切り条件
RSIは逆張りを狙う指標のため、思ったような逆張り方向に進まなかった時が損切りのタイミングになります。
具体的には、買いや売りのポイントが発生してエントリーしたものの、予想したような逆張りが発生しなかった場合です。
チャートから相場が逆張りではなく順張りの方向であると判断した場合には、根拠が外れたことになり、速やかな損切りが資産を守ることになります。
RSIはレンジ相場の時に使いやすい指標のため、強いトレンドが発生した場合にRSIだけで判断していると相場を見誤る可能性があります。
まとめ
RSIは相場の天井や底を判断する指標として参考になるものです。
シンプルな指標であるため初心者にも理解しやすく、エントリーの判断ポイントとして活用できます。
RSIはスキャルピングやデイトレードのように短期間でのトレードに向いた指標です。
但し、RSIにも注意点があります。
だましが発生するケースも多く、実際にエントリーしても相場が思った方向に進まないこともあります。
他の指標との併用することでさらに精度を高めることができます。
また、現在の相場状況が上昇に強くなりつつある相場なのか、下降に転換するのかについて、その大まかな判断材料として使うこともできます。