こんにちはあずきたんです!
今回はストキャスティクスというインジケーターを使ったスキャルピング手法についてご紹介していきます。
- ストキャスティクスとは何か知りたい
- ストキャスティクスの使い方が知りたい
- ストキャスティクスでスキャルピングをしたい
執筆者:あずきたん
トレードにおける個人裁量は一切省き、徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。
自作インジケーターの「Azukitan Trend」を作成し、2024/10/23に1億到達。
今まで培ってきたFXの知識や経験を活かし、FXで勝ち続けるためのトレード手法や戦略をブログやX(Twitter)で発信しています!
ストキャスティクスとは?

ストキャスティクス(Stochastic oscillator)とはFXや株式などの相場のテクニカル分析に使われる指標です。
二つの線グラフでその通貨が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断することが出来ます。

見方としては、今示している価格が一定期間の高値や安値と比較して、適正な価格なのかと言うことを知ることができるメリットがあります。
1950年代にアメリカのチャート分析の専門家で、証券トレーダーであるジョージレーン(1921~2004年)が開発したものです。
古い指標が役に立つのかと言う意見も少なくありませんが、言い換えれば時代を経ても利用されているという点で実績があると言えます。
ストキャスティクスの使い方
このストキャスティクスの使い方は、「%K」、「%D」という二つの数値のそれぞれ青線と赤線のグラフの位置で相場の過熱感を判断します。
青線が赤線より上なら買いシグナル
%K(青線)が%D(赤線)よりも高い値を示している時はその通貨の買いのシグナルです。
反対に%K(青線)が%D(赤線)よりも低い値を示している(正確には下抜いている)タイミングであればその通貨は売りのシグナルです。
%Kが75%以上の時は買われ過ぎ
ストキャスには別の使い方もあり、0~100%で示された縦軸のうち、%Kが75%以上の時は買われ過ぎ、%Kが25%以下の時は売られ過ぎという傾向があります。
%Kが75%を越えるとその後価格が下落しやすく、%Kが25%以下の時は今後価格が上昇しやすいです。
ストキャスティクスの計算方法
それぞれの数値の出し方についても触れていきます。
実際のトレードには必要ありませんが、ストキャスを使うのであれば知識として頭の片隅に覚えておくのが良いでしょう。
{(当日終値-過去14日間の最安値)÷(過去14日間の最高値-過去14日間の最安値)}×100%
上記の計算しきで%Kを出すことができます(14日の部分は9日、5日とすることも出来る)。
((当日終値-過去14日間の最安値)の3日間合計÷(過去14日間の最高値-過去14日間の最安値)の3日間合計)×100%
%Kと%Dの線グラフを作る場合は当日終値を各時刻の時点における現在値を用いてポイントを作成し、それを結んで作成していきます。
Slow%Dは%Dの3日の単純移動平均となっています。
3日の部分ですが、多くは3日を使うのであって、それ以外の数値でも出すことができます。
自力で出せないこともないですが、可能であれば用意されたものがあるのでそちらを利用することの方が正確です。
応用として、%K-100をウィリアムズ%Rとしてストキャスティクスに用いることがありますが、基本は先ほどお話ししたものになりますので、まずはそれを覚えておくことをおススメます。
スキャルピングとは?

スキャルピングとは分単位で一回一回の取引を行っていくものです。
特徴として一回ごとは少額の利益ですが、利益が積もっていくので最も早く利益が出せるという点、一回の利益が少ない分損失も少なくローリスクである点があります。
こう見るととても良い方法に見えますが、非常に短い時間で利益を狙う必要があるので、短期間で相場分析や売買判断を求められます。
そのため、FXになれていない初心者が挑戦してもどんどん損失が積み上がってしまうことも少なくありません。
つまり上級者向けの取引方法と言うデメリットがあります。
このスキャルピングを先ほどお話ししたストキャスティクスの指標によって行うというのが今回のテーマです。
ストキャスティクスを使ったスキャルピング手法

短時間に売買の判断を求められるのがスキャルピングです。
そんな判断をより正確に、より迅速に用いるためにストキャスティクスを利用するというのがストキャスティクスによるスキャルピングと言うトレード手法です。
では、実際にどのように考えればいいのかということを触れながらお話ししていきます。
ストキャスティクスの設定値
ここで使用するチャートはTradingViewを使用します。
ストキャスティクスのパラメーターは3種類あります。
- %K
- %D
- Smooth
%K(青線)と%D(赤線)はそれぞれ5、3とします。
Smoothは1を設定します。
この設定にすることで、値動きに対してストキャスが敏感に反応するのでスキャルピングを行うのに最適と言えます。

- %K: 5
- %D: 3
- Smooth: 1
エントリーポイント
ストキャスティクスのエントリーするポイントは、%K線と%D線のゴールデンクロス・デッドクロスを見てエントリーします。
%D線が20以下の時にゴールデンクロス発生で買い
具体的には%Dが20を下回っている状態の時に、%K線が%D線を上抜けたタイミングでトレンド転換とみなしロングエントリーが有効です。

利確ポイント
ストキャスティクスの利確ポイントは、ダイバージェンスが出た時です。
ダイバージェンスとはローソク足の値動きとストキャスティクスの動きが矛盾している状態のことで、ローソク足の価格は上昇しているのにストキャスティクスは下がっている現象の事です。

こういったタイミングで利益確定を行うと利益が出やすいと言えます。
損切りポイント
ストキャスティクスの損切りポイントは、慣れないうちは利確ポイントと同じくダイバージェンスが発生したタイミングです。
売りのトレンドや買いのトレンドが変化するタイミングなので、これ以上通貨を持っていても価値が損なわれるからと言うのがその理由です。
特に含み損を抱えていて、これ以上売りのタイミングが進行しそうになるタイミングでダイバージェンスが発生したらすぐに決済して損切りを行い手を引くことが初心者の場合は特に推奨したいポイントです。
そして余力があれば、再度ゴールデンクロスやデッドクロスを狙ってエントリーします。
この手法の注意点

一見予言のように今後のトレンドが理解できそうなストキャスティクスですが、気をつけるポイントは2点あります。
それはレンジ相場に有効であること、だましに注意するということです。
それらについてお話しします。
ストキャスはレンジ相場に有効
最初にストキャスティクスはレンジ相場に有効ということです。
言い換えれば、トレンド相場には向かないということを注意する必要があります。
端的に言うとトレンド相場になるとストキャスティクスの正確性がどんどん落ちてしまうということです。
特に強いトレンドが形成された時には、ストキャスティクスは上下に張り付いてしまってまったくあてにならない線グラフになってしまい利確ポイントや損きりポイントが分からなくなります。
なので、ストキャスティクスのみでスキャルピングを行う場合、トレンドになった場合は他の手法を使うか、引き揚げてレンジ相場になるのを待つ方が良いです。
騙しに注意
ダマシに注意する必要もあります。
実際に先ほどお話ししたトレンド相場になった場合ストキャスティクスの正確性がどんどん低下します。
そうするとゴールデンクロスやダイバージェンスでエントリーしても勝てない可能性がどんどん上昇してしまいます。
利確ポイントと思ったらとんだ空振りに終わることもありますし、含み損が増してしまうことすらあります。
まとめ

今回はストキャスティクストは何か、ストキャスティクスを使ったスキャルピング手法をご紹介致しました。
ストキャスを使えば売買の過熱感を測ることができ、ダイバージェンスを注意深く確認すればトレンド転換のサインとしても利用することが出来ます。
是非チャートをよく観察して、エントリーポイントを探って見てください!