中長期のトレンドを正確に予想する必要があるFXのスイングトレードは、普段は仕事に追われている社会人がぜひ身につけておきたい手法です。
チャートを凝視しなくても利益になることは、資金が増加した事実と同じぐらいのメリットと言えます。
この記事で基礎から一通り学習して、毎月の給料の他に安定収入がある生活にしましょう。
スイングトレードとは
FXのスイングトレードは、短時間のトレードを主にしている方も習得しておくべき項目です。全体のトレンドを把握する技術でもあるので、スキャルピングやデイトレードにおいても役立ちます。
当日で完結しないトレード全般
スイングトレードの定義はかなり広く、ポジション発生の当日中に決済しないトレードが全て当てはまります。そのため、含み益が伸びそうだから翌日の朝まで待つというスタイルでも、基本的にはスイングトレードに分類されるのです。
FXで最も長いスイングトレードは数年ぐらいのスワップポイント狙いで、こちらでは独特の資金管理とポジションの売買を行います。
瞬間的な売買とは違うフィールド
短期のデイトレードは売買注文を出すスピードも問われますが、スイングトレードでは純粋に為替相場を読む力量で決まります。結果が出るまで待つので、損益の金額はどうしても大きくなるのが特徴です。
ポジションを持ったまま日常生活を過ごすことから、いかに自分のメンタルを守れる範囲にとどめるのかという点も考えなければいけません。
スイングトレードで勝つためには
長い時間のトレードで勝つことは、FXのチャートの分析から始まります。感覚的にトレードをしていては貴重な資金をすり減らすので、どれだけ拙くてもテクニカル分析に従って粛々と進めていくことが大切です。
テクニカル分析で売買を見極める
スイングトレードでは、経済指標などのファンダメンタルズの要因は全てチャートに織り込まれると考えましょう。判断の優先順位を明確にするためで、数ヵ月のサイクルで長期的に保有するトレードにおいてはファンダメンタルズ分析も重視するぐらいで間に合います。
為替相場は気まぐれで、良いニュースが出たからその国の通貨が買われるという単純な話ではありません。
含み損のままでも慌てずに判断する
スイングトレードは含み損を抱えることが日常で、エントリーしてすぐに含み益にならなくても焦らないのが、勝つためのコツです。一時的な逆行にも我慢する必要があるため、耐える根拠として客観的な基準を持ちましょう。
損切りのタイミングが比較的難しく、どこで含み損を切り離すのかを正しく理解する目的で、テクニカル分析と判断基準を学んでおくことが重要です。
スイングトレードと相性の良いテクニカル
大きなトレンドを理解することが必須のスイングトレードは、トレンドを表示するテクニカル分析との相性が良いです。FXで長時間のポジションを持つ場合には、下記の2つのインジケーターをおすすめします。
3本の移動平均線で形勢をチェック
ローソク足と組み合わせやすいのが、3本の移動平均線です。設定値は20・60・100が目安で、他の数字でも機能しますが、それぞれの間隔はしっかりと空けておきましょう。なぜなら、似たような数字では、節目となる時間軸における動きを把握できないからです。
一番反応する短期の移動平均線が、最も遅い長期を抜いた方向が、次のトレンドの発生です。
トレンド転換が分かるMACDも活用
トレンド確認のために開発されたMACDも、しっかりと活用しましょう。設定値は長期用の期間19・39とシグナル9で、騙しの少ない完成されたトレンドのみで入る形にするのがベターです。
移動平均線のみではトレンドの天底が分かりにくいので、別枠で表示されるMACDを補助とするのが定番になっています。
スイングトレードでおすすめのエントリー条件
ベースとなるエントリーポイントを示しますので、これを基準に自分で色々考えてみましょう。理論としては単純ですが、損切りをしても同じ通貨量でトレードできるだけの資金管理などの様々な要素が求められます。
エントリーポイント
短期の移動平均線が他のラインを超えてきたら、その向きに順張りでエントリーするのが基本です。スイングトレードでは長期線まで距離があるので、ローソク足が短期を追い越した時点でも売買サインになります。
短期の移動平均線が他のラインを超えてきたら、その向きに順張りでエントリーするのが基本です。スイングトレードでは長期線まで距離があるので、ローソク足が短期を追い越した時点でも売買サインになります。
MACDは、2つの線のクロスで向かっている方向がトレンドです。エントリーでも使えますが、どちらかといえば現在のトレンドの終わりを見極めて、エグジットで使用します。
利確条件
FXのスイングトレードは、できるだけ利を伸ばすことが絶対条件です。したがって、確定日足ではっきりと天底をつけたことを判断してからの利益確定になります。
数日ぐらい待っても次の高値安値を更新しなくなったら、含み益100pipsを目安にいったん手仕舞いしましょう。テクニカル分析としてまだ自信があるのならば、続行することも有効です。
損切り条件
損切りは、エントリーポイントである移動平均線を逆に抜かれて、含み損がどんどん増加している状況です。FXのスイングトレードは結果が出てから動くので、1回の損切りで-50~-100pipsを失います。
為替相場は急激な100pips以上の値動きがあるため、エントリーポイントから逆側の約-100pipsの位置に自動的に損切りする注文を入れておくのが鉄則です。
最後に
社会人におすすめのFXのスイングトレードは、テクニカル分析によって安定した利益になります。1日のトレード時間は30分ぐらいとお手軽ですが、全体の流れを見極める相場への観察力とノウハウを要求されるので、それなりの経験が必要です。
デイトレードの感覚で行うと資金不足になりやすいため、少ない枚数でじっくりと進めていきましょう。