MT4(MT5)やTradingViewで標準で用意されているインジケーターのZigZag(ジグザグ)はご存知ですか?
テクニカルの手法を調べている人やダウ理論を使っている人は知っている人も多いかと思います。
今回は知る人ぞ知る、ZigZagがどのようなインジケーターなのかの説明と、
実際にZigZagを使ったエントリーで、1週間で70pips(70万)抜いたトレード方法をご紹介して行きたいと思います。

ZigZagってどんなインジケーターなの?
ZigZagは一言で言うと高値と安値が一目で分かるインジケーターです。
まずはこちらのZigZagを表示したチャートをご覧ください!

USD/JPY 4H
チャート上に表示されている青い線がZigZagのインジケーターです。
インジケーターの名前の通り「ジグザグ」に表示されるのがこのZigZagの特徴で、パッと一目で高値と安値が分かるようになっています。
高値と安値が分かるメリットは?
高値と安値が分かるとどうなるのか、それはダウ理論を使っている人にとってはとても有効なんですよね。
この高値と安値を見て、前回高値よりも次の高値が切り上げていたら上昇トレンド。
前回安値よりも次の安値が切り下げていたらダウントレンド。
もし高値を切り上げず、安値も切り下げていなければレンジ相場と言うことが分かります。

- 高値を更新した安値を切り下げたら上昇トレンドから下降トレンドに転換
- 安値を更新した高値を切り上げたら下降トレンドから上昇トレンドに転換
- どちらでもないジグザグしたところがレンジ
このダウ理論から分かることは上昇トレンドから下降トレンドに変わった時に戻り売りを狙っていくと利益が出やすく、一回の利益も大きくなると言うことです。
反対に下降トレンドから上昇トレンドに変わった時に押し目買いを狙っていくと利益が出やすく、一回の利益も大きくなると言うことですね!
そして何より良いのが損切りの位置を簡単に決められると言うことです。
ロングで入る場合は前回安値の少し下あたりに損切りをおきます。何故なら上昇トレンドが終了してしまったと判断出来るからです。
同様にショートで入る場合は前回高値の少し上あたりに損切りをおきます。こちらも下降トレンドが終了してしまったからですね。
このようにZigZagを使えば簡単にトレンドを判別することが出来るのでダウ理論でエントリーする人にとってはとても有効なインジケーターだと言うことが分かります。
ZigZagの設定値はどうする?
色々検証して見ましたが、ZigZagのおすすめの設定値は以下の通りです。

- 偏差(%): 0.5
- 深さ: 10
偏差(%)とは?
偏差とは、相対的な価格の動きが設定した偏差よりも大きい時にノイズを除去して、ラインが見やすいようにレンジを無視した表示になります。
実際に試して頂くと分かりますが偏差(%)を高くしていくほどジグザグの間隔が大きくなり、より大きなトレンドが分かるようになります。
逆に小さくすると、ジグザグの感覚が短くなるので短い時間でのトレンド状況が分かるようになります。

偏差(1%)

偏差(0.5%)
言葉で説明するより、画像だと一発で違いが分かりますね!
どちらも一長一短ありますが、王道にまずは大きい値で大きなトレンドを確認し、次に小さい値で小さなトレンドを確認するという使い方が出来ます。
深さ(Depth)とは?
深さは値が大きくなるとジグザグの間隔が大きくなり、小さくなるとジグザグの間隔が小さくなります。

深さ10

深さ20
偏差をいじった時程大きくは変わりませんが、深さを大きくするとかすかにジグザグの山と谷の間隔が大きくなりました。
設定値をあげるとジグザグの反応は遅くなりますが、それだけノイズを減らすことが出来ます。
ただしこちらはデフォルトの10のままで全く問題ないので、そのまま使用していきます。
実際にエントリーして検証してみた
ZigZagの使い方が分かったところで、実際にZigZagを使ってエントリーして行きたいと思います。
設定値は先ほど紹介したパラメーターを使用します!

エントリールール
それではエントリーするにあたってエントリールールを決めて行きます。
今回実践したエントリールールは以下の通りです。
時間足 | 1時間足 |
通過ペア | ポンド円 |
利確 | 50pips |
損切り | 30pips |
- 安値を更新した高値を切り上げて、次の高値の更新するタイミングでロングエントリー
- 高値を更新した安値を切り下げて、次の安値を更新するタイミングでショートエントリー
このエントリールールはトレンドは継続するという考えからきています。
トレンドが切り替わった後、高値を更新するタイミングでロングエントリーしていくことでトレンドに続いていくことが出来ます。
高値を更新しなかった場合はトレンドが終了したと考えられるので無駄なエントリーを省けます。
実際にエントリーして検証して見た結果
先ほどのルールにしたがってエントリーして見た結果は以下の通りです。

1週間の期間でエントリーは3回することが出来ました。
その内勝ちトレードが2回、負けトレードが1回という結果になり、最終的に+70pipsで終わることが出来ました。
ZigZagは優秀なインジケーター
今回の検証ではZigZagはトレンドに追従するエントリールールを作ってあげることで単体としても十分に結果を出せるインジケーターという事が分かりました。
騙しを避けるために他のインジケーターと組み合わせる事でより良いパフォーマンスが期待も出来そうですね!
是非ZigZagを使ったエントリー方法を検証して見てください!