トレーディングにおいて、損切り位置の設定は重要な要素です。
しかし、多くのトレーダーが「損切り位置をずらしても良いのか」という疑問を抱えています。
実際自分も何回も損切りをずらしたくなる場面に遭遇しますが、結果的に損切り位置はずらさない方が良い時の方が多いと思っています。
損切り位置をずらしたくなる場面ってあるけど、やっぱ動かさない方が失敗しないな。
損切り位置を動かそうとしてる時点で、エントリー時のシナリオが崩れてるからだと思う。
実際振り返ってみると損切り掛かった時って、もし損切り位置をずらしてたらその分だけ損失が拡大してた事の方が多い😌
— あずきたん🐈FX@(ポンド円 | ドル円) (@azuki_tan) September 17, 2024
この記事では、損切り位置をずらさない方が失敗しない理由を詳しく解説します。
この記事がおすすめな人
- 損切り位置の設定に悩んでいるトレーダー
- トレードの一貫性を高めたい投資家
- リスク管理を改善したい金融市場参加者
損切り位置をずらさないことで、より安定したトレード結果を得られる可能性が高まります。
この記事で、損切り位置をずらさない方が良い5つの具体的な理由を解説していきます。
執筆者:あずきたん
トレードにおける個人裁量は一切省き、徹底したテクニカル分析の過去検証と資金管理で数字からFXを分析。
自作インジケーターの「Azukitan Trend」を作成し、2024/10/23に1億到達。
今まで培ってきたFXの知識や経験を活かし、FXで勝ち続けるためのトレード手法や戦略をブログやX(Twitter)で発信しています!
損切り位置はずらさない方がいい
結論から一度決めた損切り位置はずらさない方がトータルで稼げると思っています。
損切り位置をずらさない方がいい理由は主に以下の通り。
- リスク管理の一貫性を保つ
- 感情的な判断を避ける
- トレードプランの遵守
- 損失の拡大を防ぐ
- トレード分析の正確性を高める
損切り位置をずらすということはエントリー時に決めたトレードのシナリオから変わっているということ。
であれば、損切り位置まで来た時に損切りするのではなく、想定していたシナリオが崩れた時点で自分の手で損切りを行うのが理想です。
実際のところ、想定したシナリオが崩れても自分で損切りをした方が良いというのは頭では分かっていても心理的になかなか出来ないんですよね。
自分で損切りが出来なくても、せめて最初に設定した損切りはマイナス方向にずらすというのは辞めた方がいいです。
リスク管理を一貫性を保つ
損切りをずらさないことは、リスク管理の一貫性を保つ鍵です。
なぜ損切りを固定すると一貫性が保てるのか。理由はこんな感じです。
- リスク許容度の明確化
- 感情的な判断の排除
- トレード間の比較が容易に
- 資金管理の精度向上
これらの要素は、トレードのリスク管理を安定させるんです。
損切り位置を固定することで、各トレードのリスクが予め決まっているため、ブレのないトレードができますよ。
例えば、こんなケースを考えてみてください。
あなたが含み損を抱えているトレードで、損切り位置をずらそうとしています。どうなると思いますか?
「もう少し下がったら絶対に反転するはず…損切りを少し下げてみよう」
こんな思考が頭をよぎると、当初のリスク管理プランから外れちゃいますよね。
結果、一貫性のないトレードになり、全体的なリスク管理が崩れる可能性があります。
損切り位置を動かさない習慣をつけよう
損切り位置を固定することで、感情に左右されないリスク管理が可能になります。
これは、勝てるトレーダーが実践している重要なテクニックの一つなんです。
今日から、損切り位置を決めたら絶対に動かさない、という習慣をつけてみませんか?
そうすることで、あなたのトレードにも一貫性が生まれるはずです。
感情的な判断を避ける
損切りをずらさないことで、感情的な判断を避けられます。
損切り位置を固定すると感情的判断を回避できる要因、いくつかあるんですよ。
- 事前に決めたルールの遵守
- 恐怖や欲に基づく判断の排除
- ストレスの軽減
- 客観的な市場分析の促進
これらのポイントは、あなたの感情をしっかりコントロールして、冷静なトレードを実現するための鍵なんです。
損切り位置が決まっていれば、市場の上下動に一喜一憂せずに済みますからね。
ちょっと想像してみてください。あなたのポジションが損切り位置に近づいてきました。
もし損切り位置を変えられるとしたら、どんな気持ちになると思いますか?「あとちょっとだけ我慢すれば…。ここで損切りなんてしたくない!」
こういう思いが頭をよぎると、冷静な判断がグッと難しくなりますよね。
損切り位置を固定することで、感情に振り回されない客観的な判断が可能になります。
この小さな変化が、あなたのトレードをより冷静で感情的にならないものに変えていくかもしれませんね。
トレードプランの遵守
損切りをずらさないことで、トレードプランをしっかり遵守できます。
損切り位置を固定すると、どうしてトレードプランを守りやすくなるのか、いくつかポイントがあります。
- プランの一貫性維持
- 衝動的な判断の抑制
- 長期的な戦略の実行
- 結果の分析がしやすくなる
これらの要素が、あなたのトレードプランを強固なものにするんです。
損切り位置が決まっていれば、その場の思いつきで行動することが減りますからね。
ちょっと考えてみてください。あなたが損切り位置を自由に変更できるとしたら、どうなるでしょう?
「今回は特別な状況だから、プランを少し変更しても大丈夫かな…」
こんな考えが頭をよぎると、せっかく立てたプランが崩れちゃいますよね。
結果、一貫性のないトレードになってしまう可能性が高くなります。
トレードプランを守る習慣をつけよう
損切り位置を固定することで、事前に立てたプランを遵守しやすくなります。
これは、勝てるトレーダーが当たり前のように実践しているテクニックなんです。
今日から、損切り位置を含むトレードプランを事前に決めて、それを絶対に守る習慣をつけてみませんか?
損失の拡大を防ぐ
損切りをずらさないことは、損失の拡大を効果的に防ぎます。
損切り位置を固定することで損失を抑えられる理由、いくつかポイントがあります。
- 最大損失額の明確化
- 過度なリスクテイクの防止
- 資金管理の徹底
これらの要素が、あなたの口座残高を守る盾となってくれるんです。
損切り位置が決まっていれば、「もう少し」という誘惑に負けずに済みますからね。
ちょっと考えてみてください。あなたのポジションが大きく含み損を抱えている状況です。損切り位置を変更できるとしたら、どんな行動を取りそうですか?
「こんなに下がるなんて…ここで損切りしたら大損だ。もう少し様子を見よう。」
こんな思考が頭をよぎると、結果的に損失が雪だるま式に膨らんでしまう可能性が高いんです。
損切り位置を決めたら「どんなことがあっても動かさない」という小さな決意が、あなたの資金を守り、トレード人生を長く続けるための大きな一歩となるかもしれませんよ。
トレード分析の正確性を高める
損切りをずらさないことで、トレード分析の正確性が格段に向上します。
固定した損切り位置がトレード分析を正確にする要因、こんなものがあります。
- 一貫したデータポイントの確保
- 客観的な成績評価が可能に
- 戦略の有効性を正しく判断できる
- 改善点の特定がしやすくなる
これらのポイントは、あなたのトレードを分析する土台となるんです。
損切り位置が毎回同じなら、比較可能なデータが集まりやすくなりますからね。
過去のトレードを振り返った時に、損切り位置をその都度変更していたら、どうなると思いますか?
「このトレードは損切りを広げたから負けが大きくなったのかな…でもこっちは狭めたから助かったような…」
こういう具合に、各トレードの条件がバラバラだと、正確な分析が難しくなっちゃうんです。
次回のトレードから、損切り位置を含むすべての条件を記録して、それを基に冷静な分析を行ってみませんか?
この地道な作業が、あなたのトレード技術を確実に向上させます。
実際に損切り位置をずらさなかった時
損切り位置をずらさない方がいい5つの理由を踏まえた上で、実際に損切り位置をずらさなかった方がいいケースを見てみます。
自分のトレード手法はトレンドが継続するという前提でピラミッティングを行う手法を使っています。
一番初めにショートをした後追加でショートをしましたが、残念ながらトレンドが継続せずに価格が逆行して損失が膨らんでしまいました。

184.448のラインを超えた時に、194.981のラインがかなり機能していたことから損切り位置を194.981より少し上に変更しようとしましたが、184.600付近に設定していた損切りに掛かった時点でトレンドは終わってるだろうと考え損切り位置は変更しませんでした。
エントリー時にトレードのシナリオを考える
これは元々エントリー時にトレンドが継続するというシナリオを考えていましたが、安値を更新した時の高値をを切り上げた時点でトレンドが終了し、想定していたシナリオが崩れた訳ですね。
なので、想定していたシナリオが崩れた場合は、損切り位置を変更せずにそのまま損切りしてしまった方が結果的に良くなるケースの方が多いと思います。
もちろん、損切り位置をずらしたことにより損切りに掛からずそのままプラ転することもあると思いますが、後から振り返ってみると損失を拡大させる時の方が多いですね。
というわけで今回は損切りはずらしても良いのか、ずらさない方が良いのかについて自分の考えをまとめてみました。